感染性胃腸炎(ノロウイルス)に気をつけましょう
感染性胃腸炎(ノロウイルス)が流行する季節になりました
感染性胃腸炎とは、細菌やウイルスなどによる下痢・嘔吐(おうと)などの胃腸炎症状を起こす感染症の総称です。原因はウイルス感染(ノロウイルス、ロタウイルスなど)が多く、秋から冬にかけて流行し、例年12月から3月頃にかけて流行のピークとなる傾向があります。
抵抗力が弱い乳幼児や高齢者では、重症化することがあり、注意が必要です。
秋から冬にかけて発生する感染性胃腸炎のうち、特に集団発生例の多くはノロウイルスによるものであると推測されています。
今後のノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒の発生に、より一層の注意が必要です。
ノロウイルスによる感染症・食中毒に注意!(PDF:297KB)
感染症胃腸炎について(石川県ホームページ)(外部サイト)
感染予防のポイント
主な感染経路
- 感染している人の嘔吐(おうと)物などを処理する際に、手指にウイルスが付いて口に入る。
- 吐物の飛散からうつる。
- カキなどの食品から感染する。
予防対策1:手を洗いましょう
外出後や食事の前、トイレの後など、石けんと流水でこまめに手を洗いましょう。
できていますか。衛生的な手洗い(PDF:437KB)
衛生的な手洗いの手順
- 流水で手を洗う
- 洗浄剤を手に取る
- 手のひら、指の腹面を洗う
- 手の甲、指の背を洗う
- 指の間(側面)、股(付け根)を洗う
- 親指と親指の付け根のふくらんだ部分を洗う
- 指先を洗う
- 手首を洗う(内側・側面・外側)
- 洗浄剤を十分な流水でよく洗い流す
- 手をふき乾燥させる
- アルコールによる消毒
2度洗い(2~9までの手順を繰り返す)が効果的です。
予防対策2:嘔吐(おうと)物、ふん便を正しく処理する
感染者の嘔吐(おうと)物、ふん便には多量のノロウイルスが含まれています。また、ノロウイルスは乾燥すると空中に漂い、口に入って感染することがあります。
- 嘔吐(おうと)物、ふん便は速やかに処理し、処理中・処理後は十分に換気をしてください。
- 処理時は、使い捨てマスクや手袋を使用して、嘔吐(おうと)物、ふん便に触れないようにしましょう。
- 嘔吐(おうと)物、ふん便の処理に使用した物は、ビニール袋に入れてしっかりと密閉して処分しましょう。
- 処理が終わったら、よく手を洗い、うがいをしましょう。
予防対策3:消毒
ノロウイルスの消毒には、必ず塩素系漂白剤(成分:次亜塩素酸ナトリウム)を使用しましょう。
消毒液の作り方(次亜塩素酸ナトリウム)(PDF:249KB)
- 嘔吐(おうと)物で汚れた床などは高濃度0.1%の液を使用しましょう。
- トイレのドアノブなどの消毒には濃度0.02%の液を使用しましょう。
- 色落ちする衣類や、塩素系漂白剤が使用できない物の場合は、よく下洗いして熱湯やスチームアイロンなどの蒸気(85℃以上で1分間以上)で消毒しましょう。下洗いした洗面所などにはノロウイルスが残っていますので、そこもきちんと消毒しましょう。
<次亜塩素酸ナトリウム使用上の注意>
- 消毒後は、10分くらいたったら水拭きしましょう。金属を腐らせる性質があるため、金属に使用したときは、とくに念入りに。
- 次亜塩素酸ナトリウム自体には洗浄効果はありません。使用済みの調理器具は、洗剤で洗った後、消毒する必要があります。
- 次亜塩素酸ナトリウムは冷暗所に保管し、期限内に使い切りましょう。また、希釈したものは時間がたつと効果が落ちることがあるため、保存せずにその都度使いきりましょう。誤飲を防止するため、ペットボトルに入れたまま保管しないでください。
- 漂白作用があるため、色落ちが気になる衣類などには使用せず、他の方法(85℃以上のお湯やアイロンの蒸気など)で消毒しましょう。
- その他、漂白剤の注意表示をよく読んでください。
予防対策4:家庭内での感染を防ぎましょう
家族の中で感染者がいる場合は、二次感染しないように次のことも注意しましょう。
- トイレのドアノブなど、手で触れるところを消毒しましょう。
- タオルやバスタオルの共用はやめしょう。
予防対策5:食品からの感染を予防しましょう
ノロウイルスは食品から感染する場合があります。
- カキなどの二枚貝は、中心部まで十分に加熱してから食べましょう(湯通し程度の加熱ではウイルスは死滅しません。食品の中心温度85~90℃で90秒以上の加熱が必要です。)。
- 生鮮食品(野菜や果物など)は、調理前に流水で十分に洗いましょう。
- 手指や調理器具などの洗浄を徹底しましょう。

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