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令和6年度、新たに4人の地域おこし協力隊が着任し、計5人の隊員が、震災からの復興や地域課題の解決に向けた活動を行っています。
新任の4隊員に活動内容や意気込みを、3月末で退任となる隊員にこれまでの振り返りをインタビューしました。
地域おこし協力隊は、都市地域などから外部人材を取り入れ、地域おこし支援や住民支援などの活動を行いながら、その地域への定住・定着を図る制度です。
隊員は、各自治体からの委嘱を受け、住民票を異動し生活拠点を移して活動します。任期はおおむね1年以上3年以下です。
市では、平成24年度から制度を活用し、現在活動中の隊員を含め18人が活動を行ってきました。
高橋雅人さん
着任:令和3年10月
活動内容:高階地区での農業と福祉の連携、移住促進
澤田愛さん
着任:令和6年11月
活動内容:ボランティア団体と地域をつなぐ中間支援、地域づくり協議会同士をつなぐ中間支援
酒井可奈子さん
着任:令和6年11月
活動内容:七尾ファンクラブの会員拡大
大野拓巳さん
着任:令和6年12月
活動内容:市の魅力発掘とSNSでの情報発信による、シティプロモーション
花田怜大さん
着任:令和7年1月
活動内容:御祓地区での震災復興に関する活動
配属先:民間災害ボランティアセンターおらっちゃ七尾
隊員となったきっかけは?
石崎町を拠点に市内全域で活動しているボランティア団体sien_sien_west(シエンシエンウエスト)に参加し、初めて災害ボランティア活動をしました。
ご縁があって団体のスタッフとして活動を行う中で、地域おこし協力隊を募集していることを知りました。
どんな活動をしていますか?
sien_sien_westが運営する民間災害ボランティアセンターおらっちゃ七尾で、ボランティア団体と地域または地域づくり協議会同士をつなぐ中間支援をしています。
これまでに15地区の地域づくり協議会へごあいさつに伺いました。「応援しているよ」「協力できることあったら言ってね」と温かく迎え入れてくださり、とても嬉しかったです。
地域でお会いする皆さんも温かい人ばかりです。見ず知らずの私にも親切にしていただき、ご自身が大変な状況の中でも、温かい言葉や気遣いをいただきました。皆さんとお話しするたびに、私が元気をもらっています。
市民の皆さんに一言お願いします
七尾市には昨年4月に初めて訪れ、そのご縁で隊員として活動することになりました。
七尾市のことは、まだまだ知らないことばかりです。皆さんにいろいろなことを教わりながら、活動を続けていきたいと思っています。どうぞ今後ともよろしくお願いします!
配属先:企画政策課ふるさと納税推進室
隊員となったきっかけは?
8年前から、七尾と東京の二拠点で仕事をしていました。特に震災が起きてからは毎月七尾に長期滞在していました。8月に東京で移住促進イベントに参加した際に、協力隊の募集を知り、迷わずエントリーしました。
どんな活動をしていますか?
七尾ファンクラブの会員募集につながる活動として、東京のイベントに出たり、七尾市内で地域の行事を取材したり、県外から視察に来る人のガイドをしています。
私自身が七尾ファンの目線で、最新の観光情報やイベント情報などを発信して、ファンクラブに入会してもらっています。
市外のファン=「推し活」をしてくださる人を増やすためにも、市民の皆さんの「七尾のここが好き」という推しポイントをどんどん発信したいです。協力隊にPRしてほしいということがあれば、何なりとご相談ください!
市民の皆さんに一言お願いします
市外の七尾ファンに「推し活」をしてもらえるように、七尾の魅力、里山里海の魅力ををたくさん発信していきたいです。
七尾のまいもんや伝統的な場などを教えていただけるとうれしいです。
配属先:広報広聴課
隊員となったきっかけは?
趣味で動画制作をしていたので、それが仕事に生かせるのであれば面白そうだと思い応募しました。
海の無い埼玉県で育ってきたので、すぐに海が見える環境にも惹かれました。サイクリングも趣味の1つで、海沿いに自転車レーンが引いてある道が多く、走る環境としても魅力的でした。
どんな活動をしていますか?
七尾市公式YouTubeチャンネルで週に2本程度動画を投稿しています。
地域おこし協力隊のインスタグラムアカウントでも、市のイベントの事前告知を増やして、市内外を問わずに情報発信していきたいです。
現在、5人の隊員がおり、協力し合いながら活動できるのでとても助かっています。各隊員の活動風景も、今後SNSを通じて発信していく予定です。私たちが実際に何をしているのかを分かりやすく伝えていければと考えています。
市民の皆さんに一言お願いします
今後、カメラを片手にお祭りやイベントなどに参加していく予定です。事前告知も含めてたくさんの人に七尾市を知ってもらい、足を運んでもらえるように頑張ります。
ぜひYouTubeとインスタグラムのフォローをお願いします!
配属先:御祓地域づくり協議会
隊員となったきっかけは?
私は現在、金沢大学の4年生です。3年前からゼミ活動の一環で七尾市に通い、能登の風景や人の温かさから、多くのことを学ばせていただきました。
昨年の震災で大きな被害を受けたことを留学先で知り、非常にショックを受けました。お世話になった能登のために、何かできることはないかと考えて応募しました。
どんな活動をしていますか?
現在は、御祓地区を中心に復興プランの策定と実行を担当しています。特に、公費解体を経て空き地となってしまった場所をどのように再生すれば、より多くの人に喜ばれるのか、この地域に関わり続けたい、住み続けたいと思ってもらえるのかを模索しながら活動しています。
まだ着任して間もないですが、能登の人々の優しさや復興へのエネルギーを日々感じています。たくさんの人に支えていただきながら、少しでも地域の力になれるよう努力していきたいです。
市民の皆さんに一言お願いします
皆さんと一緒に、にぎわいの絶えない能登に向けて活動していきたいと思っています。まだまだ未熟者なので、たくさんのことを教えてください。よろしくお願いします!
高階地区、高橋雅人さん
3年間の主な取り組み
高階地区の皆さんと一緒に、地域の良いところを発信していこうとさまざまなことに取り組みました。例えば、高階に住む人がお店を出店する「高階あおぞら市」では、地域のグループやお店、福祉施設などに協力をいただき、野菜や手作りの品物、地域で生産されている商品を販売するイベントを皆さんと一緒に企画し開催しました。
高階地区の魅力
高階地区は、四季折々の豊かな自然と調和した暮らしができることと、住民同士の絆の深さが魅力です。
高階の皆さんは「高階にはなんもないわいね~」とよく言いますが、そんな高階だからこそ、たくさんのいいところがあると感じました。
特に印象に残っていること
活動の終盤では、能登半島地震が発生しました。まさかこんなことが起きるとは思っていませんでした。
大きな被害を受けた高階地区ですが、住民の皆さんが一致団結しながら避難所の運営や支援物資の配布などに懸命に取り組んでいる姿、「災害に負けていられない!」と奮闘する皆さんの姿勢が印象に残っています。
市民の皆さんへ
これまで共に歩んできた時間に心から感謝します。復興への道のりは長いかもしれませんが、皆さんの温かさと強さがあれば、きっと乗り越えられます。未来への希望を胸に、一歩ずつ前へ進んでいきましょう。これからも七尾を応援し続けます!
またお会いできる日を楽しみにしています。
地域おこし協力隊の皆さんは、それぞれの経験やスキルを活用しながら、今後も市民の皆さんとともに、地域の魅力発見や情報発信、震災復興など、七尾を元気にするための活動を続けていきます。
地域で見かけた際には、応援とご協力をお願いします。