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更新日:2022年7月5日

2~5ページ

能登限定
いしかわ百万石文化祭2023七尾市プレイベント
仲代達矢役者七十周年記念ロングラン公演
無名塾いのちぼうにふろう物語

能登でしか味わえない感動がある

 

七尾が誇る演劇文化を全国へ

去る5月30日、今秋9月4日から10月10日にかけて能登演劇堂で上演する『いのちぼうにふろう物語』の記者発表が行われ、茶谷市長をはじめ無名塾の仲代達矢さん、小宮久美子さん、演出家の林清人さんが公演に寄せる思いなどを語りました。
『いのちぼうにふろう物語』は、山本周五郎さん原作、仲代さんの亡き妻、宮崎恭子(ペンネーム隆巴)さんが脚本を手掛けた時代劇で、能登演劇堂では3回目の上演。来年、県内で開催される「いしかわ百万石文化祭2023」にむけた市独自のプレイベントで、市が誇る演劇文化を全国へ発信することが目的です。
茶谷市長は「市民参加型のすばらしい演劇になる。演劇のまちとして全国、海外へ発信したい」と意気込みました。
仲代さんは能登演劇堂での初演を振り返り「50人もの町民エキストラが舞台奥の扉から登場した世界でも類を見ない公演。そのすばらしさを伝えたい」と話し、「七尾市は第二のふるさと。役者70周年の節目に妻と一緒に作り上げた作品をここで再演できることを幸せに思う」と胸の内を明かしました。

能登演劇堂ならではの演出

能登演劇堂は、仲代さんの監修のもと、平成7年に完成しました。舞台奥の扉が開き、屋外まで舞台となる日本唯一の劇場。仲代さんは「日本一の芝居小屋」と胸を張ります。
『いのちぼうにふろう物語』の終盤、舞台奥の扉が開き、御用提灯を手にしたエキストラが一気に押し寄せる迫力の演出が用意されています。プロの役者とエキストラが一体となって繰り広げる大捕り物のシーンは感動を呼び、観客にとっても、参加したエキストラにとっても忘れられない舞台です。

エキストラ体験者インタビュー

中島町浜田
白山利弘さん

平成9年の初演時、町から壮年団に協力依頼があって参加しました。初めはただ参加していましたが、役者の皆さんとの交流会をきっかけに距離が縮まり、エキストラと役者の皆さんとの連帯感が生まれました。客席から芝居を見た時は、あらためて「すごいことをしている」と実感しました。普段顔を合わせない団員と毎日のように集まって話をしたり、役者の皆さんと仲良くなれたり、公演が終わる頃にはさみしいと思うほど、楽しかったです。皆さんにも味わってほしいです。

公演情報

『いのちぼうにふろう物語』
■期間:9月4日(日曜日)から10月10日(月曜日・祝日)※全30回公演
■開演時間:9月公演は午後4時30分から、10月公演は午後4時から
■出演:仲代達矢ほか無名塾
■料金(全席指定・税込)※当日500円増
一般8千500円、高校生以下5千円、
障がい者割引7千円(当日、障害者手帳を提示ください)

特別割引:6月に町会から配布されたチラシ裏の「町会連合会特別申込書」で申し込むと、500円引きで購入できます。

エキストラ募集

募集要項

役柄:外舞台での捕り方役
募集人数:約30人
応募資格:公演期間中20回以上参加できる健康な人
対象:高校生以上(男女問わず)

応募方法

申込書に必要事項を記入し郵送またはFAXで提出

募集期限:7月31日(日曜日)

能登演劇堂
電話番号66ー2323
FAX66ー2326
〒929ー2222
七尾市中島町中島上部9番地

(写真説明)エキストラの衣装を紹介する
無名塾島田仁さん

無名塾主宰
仲代達矢さん(89歳)インタビュー

能登は第二のふるさと

昭和58年に無名塾の演出家である林の案内で、中島町を訪れた時に、すばらしい自然と町の人たちの温かい人情に触れて感動しました。「ここで芝居の稽古ができたら」とつぶやいたことをきっかけに、無名塾の合宿をさせてもらうことになりました。それから能登演劇堂という日本一の劇場を建てていただき、毎年のように足を運んでいます。私にとっては第二のふるさと。ここで芝居ができる幸せをかみしめています。

亡き妻と紡いできた
「いのちぼうにふろう物語」

この物語の原作は、山本周五郎先生の「深川安楽亭」で、『いのちぼうにふろう物語』の題名を考えたのは亡き女房、宮崎恭子です。
昭和46年に映画、昭和57年にテレビ、そして、亡くなる直前の平成9年に舞台と、3つのジャンルで書き分けたものです。それだけ愛着を持っていたのでしょう。私も同様です。「人間というものへの愛おしさ」がふつふつと湧いてくる作品です。
劇中で私の演じる幾造が「あんなどうしようもないやつらでも、命を投げ出してまで他人を救おうとする」とつぶやきます。そうした「人間への信頼感」や「人間への愛おしさ」、「人間が生きるとはどういうことか」を、この作品を通じて感じてほしいと思います。役者はいろんな人物になり、人間とは何者か、どのような生き方をするのかを訴える商売だと思っています。役者70周年の節目に、二人で紡いで来た作品が上演できるのは、うれしい限りです。

足腰が利く限り
体力が続く限り
声が出る限り

市民と作り上げる舞台

『いのちぼうにふろう物語』は、能登演劇堂では3回目の上演になります。初演では50人もの捕り方役の町民エキストラが舞台奥の扉から登場して、大捕り物を繰り広げるという、世界に類まれなことを成し遂げました。平成16年の再演時には、台風の日がありました。風が吹き荒れる中、エキストラの皆さんはいつもと変わりなく安楽亭を取り囲んでくれました。私も屋根の上からその姿を見ていて、思わず感極まるものがあったせいか、「見ろよ、嵐の中の祭りだぜ」と、アドリブを吐いていました。
エキストラ体験は何かしら皆さんの人生を潤してくれるものではないでしょうか。

演劇は人の心を豊かにする

演劇は人の心を豊かにするものです。それは演劇だけの特権ではなく、あらゆる文化・芸術に共通することです。そんなのんびりしたことなど考えていられないと思うかもしれません。しかし、そういった考えにこそ、心に潤いを持たせる文化が必要なわけです。私は人の心が豊かになれば、いずれ戦争が無くなるものと考えています。市民の皆さん一人一人がそのことに思い至っていただけたら幸いです。

70年芝居をやってきて、はや90歳です。あとできる芝居は、一本か二本といったところでしょう。それでも最後まで何とか役者人生を全うすることができればと…ただそれだけを願っています。
今は亡き宮崎恭子が残してくれた無名塾という財産と共に、健康に感謝し、足腰が利く限り、体力が続く限り、声が出る限り、もう少し頑張りたいと思います。

七尾市×無名塾のあゆみ

昭和58年仲代達矢・宮崎恭子夫妻能登旅行
昭和60年無名塾能登中島合宿始まる
平成4年演劇専用ホールの建設構想仲代氏に監修を依頼
平成7年能登演劇堂オープン、こけら落とし公演「ソルネス」上演、仲代氏「中島町名誉町民」「能登演劇堂名誉館長」
平成9年第1回能登演劇堂ロングラン公演「いのちぼうにふろう物語」
平成13年第2回能登演劇堂ロングラン公演「ウィンザーの陽気な女房たち」
平成16年第3回能登演劇堂ロングラン公演「いのちぼうにふろう物語」
平成20年仲代氏「七尾市名誉市民」
平成21年第4回能登演劇堂ロングラン公演「マクベス」能登限定公演
平成25年第5回能登演劇堂ロングラン公演「ロミオとジュリエット」
平成27年北陸新幹線金沢開業記念「おれたちは天使じゃない」
平成29年第6回能登演劇堂ロングラン公演「肝っ玉おっ母と子供たち」
令和4年いしかわ百万石文化祭2023七尾市プレイベント仲代達矢役者七十周年記念ロングラン公演「いのちぼうにふろう物語」能登限定公演

お問い合わせ

所属課室:企画振興部広報広聴課

〒926-8611石川県七尾市袖ケ江町イ部25番地

電話番号:0767-53-8423

ファクス番号:0767-52-0374

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