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更新日:2014年3月5日

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防災特集 あの時学んだのは備えることの大切さ。

いまだに、あの時のことは鮮明に覚えていても、時間とともに、あの時の教訓は、薄れてしまっているのではないだろうか。

大災害からさまざまなことを学び、自治体や地域では、これまで以上に訓練を行い、共助を高めてきた。しかし、個人の備えはどうだろうか。

万が一のときに、いかに確実な情報を瞬時に受け取ることができるかどうかで、個人の行動は大きく変わる。七尾市で災害が起きた時、市からさまざまな情報ツールを使って情報提供を行うことになっているが、皆さんはそれを受ける準備はできているだろうか。

能登半島地震から7年、東日本大震災から3年が経過しようとしている今、もう一度、あの時に学んだことを確認してみたい。

【写真キャプション】

海上保安庁提供

日本で発生した大震災

関東大震災

[発生年]1923年(大正12年)

[主な死因]火災

[死者・行方不明者]約105,000人

阪神・淡路大震災

[発生年]1995年(平成7年)

[主な死因]建物倒壊による圧死

[死者]6,434人

[行方不明者]3人

[負傷者]43,792人

東日本大震災

[発生年]2011年(平成23年)

[主な死因]津波

[死者]15,884人

[行方不明者]2,640人

[負傷者]6,150人

あれから3年。

東日本大震災から3年が経過しようとしています。東日本大震災を含めた過去の大震災を教訓に、今一度、災害に対しての“日頃からの備え”を見直してみましょう。

まずは、自分自身が生き残ることを考えましょう。あなたが生き残れば、あなたの家族や近所、町会の人への援助の輪が広がり、一人でも多くの命が助かる可能性が高まります。

七尾市の活断層

邑知潟断層帯

  • 川原町付近から中能登町、羽咋市を通ってかほく市まで至る断層帯。(全長約44キロメートル)
  • 本断層帯は、逆断層で、断層の南東側が北西側に対して相対的に隆起。(北大呑、南大呑、氷見市、高岡市、富山市は被害甚大)
  • 地震発生の可能性として、マグニチュード7.6程度、30年以内に発生する確率が2%程度と予想されていますが、国の主な活断層の中では発生確率がやや高いグループに属しています。

阪神・淡路大震災の発生直前の確立値は0.02~8%

  • 七尾市被害予想(県)独立行政法人防災科学技術研究所、石川県

建物全壊2,509棟

炎上出火件数59件

延焼棟数441棟

死者数420人

負傷者数952人

要救出者数339人

避難者数12,121人

「いざ」という時のために、普段から備えておきましょう。【個人ができる備え】

情報の収集

七尾市では、次のような情報伝達媒体を活用し、皆さんが多重的に情報を受け取ることができるような情報ツールを整備しています。

  • 緊急防災情報告知システム、防災ラジオ、防災メール、ホームページ、フェイスブック、ツイッター、ケーブルテレビ
  • 他に、テレビ、ラジオ、エリアメールでも情報が発信されます。

防災情報入手手段のメリット・デメリット

緊急防災情報告知システム屋外スピーカー

メリット

全国瞬時警報システム(J-ALERT)によって、瞬時に放送可能。

何もしなくても、自動で情報が入ってくる。

デメリット

大雨や強風によって、内容が聞こえない場合がある。

スピードを重視するため、詳細な情報までは発信できない。

最近では、二重サッシなど気密性の高い家が普及し、聞こえにくくなっている。

 

防災ラジオ

メリット

屋外スピーカーと比較して明瞭な音で聞こえる。

何もしなくても、自動で情報が入ってくる。

デメリット

購入しなければならない。(4,875円)

屋外スピーカーと同様の音声であるため、詳細な情報までは発信出来ない。

 

防災メール

メリット

詳細な情報まで入手することが可能。

情報が文字で残るため、何度も確認が可能。

デメリット

自分自身、インターネットで情報を受けるための行動をとらなければならない。

 

ホームページ

メリット

詳細な情報まで入手することが可能。

情報が文字で残るため、何度も確認が可能。

デメリット

自分自身、インターネットで情報を受けるための行動をとらなければならない。

 

フェイスブック

メリット

詳細な情報まで入手することが可能。

情報が文字で残るため、何度も確認が可能。

デメリット

自分自身、インターネットで情報を受けるための行動をとらなければならない。

 

ツイッター

メリット

詳細な情報まで入手することが可能。

情報が文字で残るため、何度も確認が可能。

デメリット

自分自身、インターネットで情報を受けるための行動をとらなければならない。

 

ケーブルテレビ

メリット

詳細な情報まで入手することが可能。

情報が文字で残るため、何度も確認が可能。

デメリット

七尾のケーブルテレビに加入しなければならない。(有料)

 

広報車

メリット

屋外スピーカー、防災ラジオでカバー出来ない地域で放送可能。

デメリット

広報車の発信まで時間を要する。

道路状況で、広報車が行けない場合がある。

避難所の確認

自然災害は、昼夜を問わず、いつ発生するか分かりません。日中、家族が離れている時に、災害が発生することを予測して、集まる避難所をあらかじめ、家族と決めておきましょう。

非常用持出袋

家族全員分の非常用持出袋を準備していますか?飲料水の持ち運びは大変ですが、1リットルのペットボトルを500ミリリットル2本に分けて、ズボンの両ポケットに入れて持って逃げるなどの工夫をすることも大切です。

家具転倒防止

阪神・淡路大震災や新潟県中越地震などでは、多くの人が倒れてきた家具の下敷きになって亡くなったり、大けがをしたりしました。

大地震が発生したときには「家具は必ず倒れるもの」と考えて、転倒防止を講じておく必要があります。

家具が転倒しないように、家具は壁に固定

寝室や子ども部屋にはできるだけ家具を置かない

手の届くところに懐中電灯、スリッパ、笛を置いておく

【写真キャプション】

家族3日分の飲食料

市民の安心な生活を自分の手で守りたい。

七尾鹿島消防本部七尾消防署

清水 早苗さん

どうして消防士に?

中学生の時くらいから、国家資格を持った仕事に就きたいという夢を持つようになりました。いろいろな国家資格がある中で、医療系に興味があったので、救急救命士の資格収得を目指して勉強し、希望通り消防士になりました。

どんな業務をしているのか?

主に救急車を運転したり、けが人や急病人の処置をしたりしています。また、火災のときには、消防車の運転もします。救急車の運転では、ブレーキやアクセルの踏み方に気を使い、揺れの少ない運転を心がけています。急ぎながらも、最大の安全確認をしながら走行するので、普通車の運転よりも何倍も気を使いますね。

消防士になってみて…

今の業務は、連携プレーで、あうんの呼吸で物事を進めなければなりません。人命を救助するという緊迫感の中で無事、任務を果たせたときの達成感はひときわです。

与えられた業務を確実に遂行できるように、日々の体力づくりは欠かしません。体力面では男性にかなわないこともありますが女性であることはマイナス面だけではないと思います。女性の急病人を処置するときには体に触れることがあるので、安心感を与えることができると思います。

災害時に備えて、皆さんに取り組んでほしいこと

近ごろ、大災害が多く発生していますが、どうしたらいいのかと皆さんは心配していませんか。

まず、災害が起きたとき、自分ができることは自分でしてほしいと思います。そのためには事前に防災訓練や普通救命講習などに参加して、体験や知識を得てほしいと思います。

例えば、事故の場合、連絡を受けてから現場到着までに約6分かかります。それまでに、現場にいる人が応急処置をするかしないかで、大きく変わってきます。大災害であれば、なおさら現場到着は遅れます。皆さんには、勇気ある行動を起こしてもらい、私たちに引き継ぐまでのスターターになってほしいです。

消防署では、普通救命講習会を月に3回行っています。町会や自主防災組織など、地域の中心的な役割の人には、ぜひ、受講してほしいですね。

普通救命講習会のお問い合わせは

七尾鹿島消防本部

電話53-0119

ifもしも災害が起こったら…

家の中では

机やテーブルに身を隠す

頭を保護し、丈夫な机の下など安全な場所に隠れましょう。家具や吊り下げ物から離れましょう。

非常脱出口の確保

揺れがおさまるまでは危険ですので、慌てて外へ飛び出さないようにしましょう。

慌てて外に飛び出すな

火災が発生した場合には、可能ならば火の始末をし、火元から離れている場合は無理して火元に近づかないようにしましょう。

屋外では

ブロック塀・家屋や建物の倒壊に注意しましょう。

カバンなどで頭を保護し、看板や割れたガラスの落下から身を守り、広場などの安全な場所へ避難しましょう。

もしも津波が起こったら

強い揺れなどを感じたら、可能な限り高い場所(近くの高台や、津波避難ビル)へ避難。

津波の速さは、100m走のオリンピック選手並み(陸上に到達時)

地震を体で感じなくても、「津波警報」などの見聞きも同じ

海岸付近にいる人は、「津波注意報」でも避難してください。

警報・注意報が解除されるまで、決して被災地域に戻らない。

第一波の引いた後に自宅に戻り第二波に飲み込まれ被害に遭ったケースや、余震で再度津波が発生するケースもあります。

日頃から津波に関する情報を収集したり、津波ハザードマップなどで家の周りの安全な避難場所を確認したりしておくことが必要。

台風や大雨

台風や大雨の危険が近づいているというニュースを見聞きしたら、危険な場所には近づかない。

雨や風が強くなる前に、家屋の補強などの対策をしましょう。

避難所までの道順を事前に確認。

日頃からハザードマップで危険カ所をチェック

危険を感じたり、避難勧告などがあったりした場合、慌てずに避難。

避難所までの移動が危険な場合は、無理をせず家の中のできるだけ安全な場所(2階)で待機

土砂災害は、できるだけ安全な場所へ

特に高齢者や子どものいる世帯は、早めの避難を心がけましょう。

避難の際の持ち物は最小限にしましょう。

リュックを用意し、非常用持ち出し品の点検をするとともに、両手が自由に使えるようにしておきましょう。

我が家でやっている防災対策は?

防災チェックリスト

防災ラジオの設置

防災交通課で購入。(4,875円)(電話53-6880)

防災メールの登録

七尾市役所ホームページから登録。

家具の固定

耐震診断

都市建築課で無料診断できます。(電話53-8429)

避難所の確認

防災交通課にお問い合わせください。

自主防災組織などの防災訓練への参加

フェイスブック(七尾市)の登録

ツイッター(七尾市)の登録

スリッパ、笛、懐中電灯の用意

寝室に置いてあるか。

非常時持出袋

食料3日分、飲料水一人あたり1リットル、応急医薬品、ラジオ、懐中電灯など。

防災についてのお問い合わせは防災交通課

電話53-6880

お問い合わせ

所属課室:企画振興部広報広聴課

〒926-8611石川県七尾市袖ケ江町イ部25番地

電話番号:0767-53-8423

ファクス番号:0767-52-0374

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