ホーム > 市政 > 広報・広聴 > 広報ななお(5月号発行) > 広報ななお2023(令和5)年6月号テキストブック版 > 10~13ページ(「いつか」は必ず訪れる災害への対策間に合っていますか?)
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諸外国と比べて、自然災害が多いと言われている日本。台風などによる水害や土砂災害、地震災害など、大昔から自然の脅威と隣り合わせの生活を送ってきました。特に近年では、地震や台風、集中豪雨が頻発し、多くの被害が発生しています。
能登地方では令和2年頃から地震活動が活発化しており、先月5日には珠洲で震度6強を観測した地震が発生し、家屋などの倒壊や破損、人的被害などが生じました。この地震は七尾でも震度4を観測し、大きな揺れに見舞われたのは記憶に新しいところです。
また、これから梅雨入りや台風シーズンを迎え、水害の発生も危惧されます。市では、平成29年8月、平成30年8月、更に昨年8月にも大雨での災害が発生し、住宅の床下・床上浸水や一部損壊、道路の冠水、土砂崩れも見られるなど、大きな被害となりました。
災害は、いつ、どのようなタイミングで起こるか分かりません。災害の規模が大きいほど、行政などによる早急な救助・救援が難しくなるため、日頃からの準備が大切です。被害を少なくするためには、地域で協力して災害に備えることも重要です。普段から、周りの人とのコミュニケーションを密にして、万が一のときにどうするか話し合ってみてはいかがでしょうか。
自分の身は自分で守ることができるように、いざというときの備えを、いま一度見直してみましょう。
写真キャプション
昨年8月20日の大雨被害の様子
平成19年3月25日の能登半島地震で崩落した道路
平成30年8月31日の豪雨で氾濫した熊木川(加茂橋)
発生日:令和4年8月20日の大雨
家屋被害:一部損壊2件、床上浸水10件、床下浸水25件
道路被害(損壊など):61件
発生日:平成30年8月31日の豪雨
家屋被害:一部損壊5件、床上浸水50件、床下浸水181件
道路被害(損壊など):8件
発生日:平成29年8月25日の大雨
家屋被害:一部損壊0件、床上浸水1件、床下浸水31件
道路被害(損壊など):30件
食料や水、生活用品の備蓄
非常用持ち出し袋の準備
ハザードマップの確認(災害別)
危険箇所、過去の災害箇所の確認
市指定避難所の確認
地域の一時避難所の確認[P12下段参照]
避難所までの避難経路の確認
早めの情報収集[P12参照]
地域の人との日頃からのコミュニケーション
【地震】家具の上に危険なものは置かない
【地震】家具が転倒しないように固定する
【洪水】家のまわりの点検・整備(排水路など)
【洪水】土のうの準備
近年、能登地方で多くの地震が発生している中で、5月5日には珠洲で震度6強を観測し、家屋の倒壊や家具の転倒、人的被害など多くの被害が出ました。
いつ起きるか分からないのが地震です。いざというときに備えて、事前に対策をしておきましょう。
イラスト説明
ポール式器具:天井に当て板などをして強度を補強するのも有効
ガラス飛散防止フィルム:棚の中は、滑り止めシートを敷いておくと良い
留め金
ストッパー:差し込む
L字金具、転倒防止ベルト、耐震マット:L字金具や転倒防止ベルトで天井や壁に固定したり、床との間に耐震マットを挟んだりするのも効果的
なるべく背の低い家具にしたり、倒れた時に出入り口をふさいだりしないよう家具の向きや配置を工夫する。
「緊急地震速報」は、地震による強い揺れが来ることを、携帯電話や屋外スピーカーなどを通じて皆さんに素早くお知らせする情報です。「緊急地震速報」を見聞きした場合は、周りの人にも声を掛けながら、慌てずに身の安全を確保しましょう。
(注意)緊急地震速報は、能登地方で震度4以上のときにお知らせが流れます。
お問い合せは防災交通課電話番号53-6880
住まいが被害を受けたときは住まいの被害状況を写真に撮っておきましょう。市(税務課)から罹災証明書を取得して支援を受ける際や、損害保険を請求する際などに役に立ちます。
写真の撮影方法イラスト説明
カメラ、スマホなどで4方向から撮影
浸水の高さが分かるように
地震による被害が分かるように
お問い合せは税務課電話番号53-8415
雨が多い季節になると災害の危険性が高まるため、テレビやスマートフォンなどで気象情報や災害情報を早めに確認しましょう。
市や県、金沢地方気象台などが提供しているWEBサイトやアプリを紹介します。家族や地域の人と情報を共有し、「自分の命は自分で守る」意識を日頃から高めておきましょう。
市から気象情報や避難情報、不審者情報などをメールで案内します。
避難場所やハザードマップ、注意報・警報などの確認ができます。また、インフォメールななおで案内する防災防犯情報を七尾市公式LINEでもご案内しています。
その他、LINEでは「LINEスマート通知」公式アカウントを友だち追加することで、地震や津波、大雨などの防災速報の通知を受け取ることが出来ます。
石川県防災ポータル:各市町の最新気象情報や災害情報の他、避難情報などを提供
石川県防災気象情報:現在発表されている注意報・警報、地震などの気象情報を提供
川の防災情報:雨の状況、川の水位・危険性・予警報などをリアルタイムで提供
防災情報いしかわ:県内の河川情報・河川映像・道路情報・道路映像を提供
金沢地方気象台:大雨による災害発生危険度を地図上でリアルタイムで確認
石川県河川情報総合システム:現在発表されている注意報・警報、地震などの気象情報を提供
石川県土砂災害危険度情報:大雨などによる土砂災害危険箇所をリアルタイムで提供
災害用伝言サービス「171」:大規模災害時に音声で伝言を残し、家族や知人とで安否確認などを行うことができるNTT提供のサービス
災害時は、市が指定した避難所へ移動することがかえって危険な場合があります。地域によっては、指定避難所が自宅から遠い人や、氾濫の危険性がある川を横断しないと避難所へ行くことが出来ない人がいます。
そのような状況に備えて、地域(町単位や班単位など)で自主的に「一時避難所」を決めておくと、災害時に高齢者などが安心して避難しやすくなります。
(一時避難所の例:町内集会所や寺院、神社、企業など)
お問い合せは防災交通課電話番号53-6880
市では、災害が発生したとき、自ら避難することが難しい人を支援するために、避難行動要支援者名簿を作成し、支援体制づくりに取り組んでいます。個人情報の提供に同意を得た上で、避難を支援する関係者に名簿を提供し、平常時の見守り活動や災害時の迅速な避難誘導に役立てています。
(該当町会分):町会長、民生委員・児童委員
(該当地区分):地区社会福祉協議会、民生委員児童委員協議会
(市全域分):七尾警察署、七尾鹿島消防本部
登録者や地域支援者の氏名、住所、連絡先、地図など
災害が発生または発生するおそれがあり、要支援者の生命や身体保護が必要なときは、国の災害対策基本法により、本人の同意なしで地域関係者に情報提供
ただし、緊急連絡先などの情報なし
名簿はいつでも登録できます。支援が必要になったときや個人情報の提供に同意する人は、福祉課または地区の民生委員・児童委員にお問い合わせください。
注意:避難支援などの関係者や地域支援者の安全が前提となるため、名簿の登録によって災害時の避難行動の支援が必ず行われることを約束するものではありません。
お問い合せは福祉課電話番号53-3625