ホーム > 市政 > 広報・広聴 > 広報ななお(2月号発行) > 広報ななお2023(令和5)年9月号テキストブック版 > 4~5ページ(能登島向田の火祭)
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日本三大火祭りの一つと言われる「能登島向田の火祭」が行われ、高さ30メートルの大松明(たいまつ)が、天に届かんばかりの巨大な火柱となり観衆を魅了した。
伊夜比咩(いやひめ)神社から出発した神輿(みこし)と大小合わせて5基の奉燈は、地元の園児や児童が作ったあんどんが灯る道を進み、火祭の舞台となる広場へ入場。鳴り響く太鼓や鉦(かね)の音と共に大松明の周りを駆け巡ると、観衆の期待もだんだんと高まっていく。
神輿と奉燈が広場を離れると、次はいよいよ火入れの時間だ。火のついた手松明を持った若衆が現れると、観光客らもそれに続く。昨年は地元住民のみに制限されていたが、4年ぶりの通常開催で、たくさんの人が列に加わり、手松明を回しながら大松明の周りを練り歩く。
鳴り響く笛を合図に、若衆らが手松明を投げ入れると、瞬く間に巨大な火柱と化す大松明。その圧巻の光景は、見守る観衆も思わず息をのむほどだった。
夜空を赤く照らす火柱が、炎の勢いを一層強めてから、わずか1分。支柱が崩れ、大松明が傾くと、広場の熱気は最高潮に。豊漁を示す海側へ倒れると、観衆から拍手が湧き起こり、祭りはクライマックスを迎えた。