本文へスキップします。

ここから本文です。

更新日:2021年6月4日

2~5ページ

輝かしい歴史を活かすために
史跡七尾城跡整備基本計画書ができました!

2ページ

史跡七尾城跡の整備が目指す姿
「七尾」の由来となった戦国時代の城郭
―七尾城跡のスケールと眺望を体感でき、市民が誇りをもてる史跡―

国史跡七尾城跡

七尾城跡は、能登国の守護・畠山氏が16世紀前半に築いた城館跡で、全国屈指の規模を誇る国指定の史跡です。七尾の地名の由来となった七つの尾根筋を中心に、多数の曲輪が山上から山麓まで連なる戦国時代を代表する中世城郭です。

昨今の山城ブームで七尾城跡へ訪れる人は年々増加しています。コロナ禍の昨年は、屋外で3密を避けるためか、平日でも多くの人が七尾城跡を訪れていました。

七尾城跡を守る、整備基本計画を策定

市では貴重な歴史文化遺産であり、観光資源でもある七尾城跡を次世代に保存・継承し、市民が誇りと愛着を持てる史跡として活用するため、その基本方針を示した「史跡七尾城跡保存活用計画」を平成29年度に策定。その活用計画に基づき、喫緊の課題や問題を整理し、文化庁や石川県の指導の下、具体的な整備内容やスケジュールを策定委員会で協議を重ねながら、今年3月に整備基本計画を策定しました。

この整備基本計画は長期的な展望を示し、令和3年度から12年度までの10年間のスケジュールと整備内容を具体的に示したものです。対象範囲は、七尾城主郭部(史跡内27ヘクタール)と城下の七尾城史資料館・懐古館、七尾城登山口駐車場とそれらを結ぶ大手道(旧道)です。

この対象範囲を史跡指定地内外、城郭と城下に区分し、さらに細分したA~Dの計15地区において整備方針を決めました。史跡指定地内(A地区)の本丸・二の丸周辺と大手道を優先的に整備する計画です。

整備計画は30ヘクタールもの広大な範囲を対象とするため、多くの課題を抱えていますが、長期的な展望を持って実施する計画と優先的に実施していく計画の二つに定めました。

3ページ

保存目的の整備

城内に広がる植生調査や石垣の調査をしながら、九尺石(きゅうしゃくいし)や本丸北側斜面の石垣など手当てが必要な箇所の復旧を行います。

発掘調査

  • 城郭の構造や性格を明らかにするために調度丸の発掘調査を行います。(令和2年~3年)
  • 城郭と城下を結ぶ大手道の実態を明らかにして、国史跡の追加指定を目指します。(令和元年、令和8年~10年)
  • 本丸西側虎口の発掘調査で上屋構造が明らかになれば、建物の復元を検討します。(令和6年)

活用目的の整備

眺望の確保

令和元年度から実施している、本丸・二の丸からの眺望や見通しを良くするための樹木の伐採・枝落としを実施します。(令和元年~5年)

大手道の整備(能越自動車道高架下)

発掘調査で検出された石敷きの道路をAR(拡張現実)で再現。また、当時の大手道を復元整備します。(令和4年~6年)

七尾城登山口駐車場の整備

今年3月に完成した駐車場の一画にトイレを建設。周辺の観光施設や七尾城に関する解説板を備えた休憩スペースも設けます。(令和2年~3年)

利便性の向上

安心安全に見学できるように、本丸周辺や大手道沿いを中心とした見学路の整備や解説板の設置、ベンチの更新などを行います。(令和4年~6年)

市民の皆さまへ

発掘調査や整備完了時には市民向けに説明会を開催します。地域住民やボランティアガイド、企業、一般社団法人ななお・なかのとDMOと連携し、七尾城跡を守りながら、さらに魅力を磨き上げ、市民が誇りを持てる七尾城跡に整備していきます。

4ページ

調度丸の発掘調査(令和2年9月23日~12月8日実施)
調度丸に建物?

本丸の北西下にある調度丸に3カ所の調査区を設定し、発掘調査を行いました。石塁(土塀(どべい)の基礎)の構造が一部判明し、出入口があったことや積み直しがあったこと、石塁の7m東側にある大きな石は同時期に存在していたことが分かりました。また、礎石(そせき)(柱の基礎)が発見されたことから、建物の存在が想定できました。

調査区から炭や焼土を多く含む層が確認され、城内で火事があったこと、その後に造成・整地して石塁を構築していることから、調度丸の中で少なくても2つの時期があったことが判明しました。

今年度は、出土品の整理作業を進めながら、石塁の時期や建物の広がり、調度丸の構造・内容の把握に努めていく予定です。

(写真説明)調度丸の石塁(手前)

(写真説明)石塁と同時期に存在した大きな石

七尾城の歴史を誇り、まちづくりにもっと活かそう!

輝かしい歴史的・文化的な資源が埋もれている七尾城跡。市民一人一人がその価値に気付き、誇りを持って発信すれば、もっと多くの人を呼び込むことにつながります。

七尾城トレッキング

矢田郷地区まちづくり協議会に属する「能登の國七尾城プロジェクト実行委員会」では、七尾城の歴史を学び、体感できるイベント「七尾城トレッキング」を令和元年度から実施。第一回目は全国から定員100人を超える応募で、七尾城の解説を聞きながら大手道などを登り、室町時代の饗応(きょうおう)料理を復元した「七尾城歴弁」を本丸からの絶景を眺めながら味わいました。

コロナ禍でのクイズラリー

昨年の4月に春の陣として七尾城トレッキングを実施する予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で中止となりました。秋の陣では、日を限定してしまうと参加者が集中するため、代替案として一カ月間の期間を設けて七尾城を自分たちのペースで楽しんでもらう計画を立てました。その中で新しい試みとして、クイズラリー形式で七尾城にまつわるチェックポイントを7カ所設置し、全て巡ると記念品が貰えるという仕組みを考えました。台紙に直接書き込むアナログ版と、スマートフォンを利用するARスタンプラリー版の両方を用意しました。ARチェックポイントで読み取りすると畠山義総や上杉謙信などのキャラクターが画面に浮かび上がり、一緒に写真撮影ができます。会員制交流サイト(SNS)には多くの写真が投稿されていました。

(写真説明)クイズラリーのチラシ、記念品の缶バッジ2個

5ページ

世界に魅力を発信
(一社)ななお・なかのとDMO×能登の國七尾城プロジェクト実行委員会

文化庁のLiving(リヴィング)History(ヒストリー)(生きた歴史体感プログラム)促進事業を活用し、一般社団法人ななお・なかのとDMOと、能登の國七尾城プロジェクト実行委員会が連携して、能登畠山文化の食の再現や、畠山軍の陣を再現した映像の制作を行いました。

能登畠山饗応御膳の再現

永禄4年(1561年)、当時七尾城主だった畠山義綱(能登守護畠山氏第9代)が七尾城下にある重臣の長続連(ちょうつぐつら)の自邸に招かれて盛大な饗応を受けました。その朝食の献立を「長家文書雑記」を参考に、ホテル海望の孫八清史料理長が可能な限り忠実に食材などを選定し、再現しました。

能登畠山文化の一端を伝える宴の雰囲気を国登録有形文化財「懐古館」で再現し、訪日外国人客などの誘客に繋げる資料映像を制作しました。

(写真説明)
ホテル海望の孫八清史料理長が調理、盛り付けする様子
御本膳…御めし、手塩、御汁こまこきり、塩引、焼物(鯛)、ごぼう、酒浸(さかびて)、海鼠腸(このわた)
二の膳…鯉焼、潮煮(うしおに)、さしみ、すし、からすみ、蛸
三の膳…海月(くらげ)、ほや冷や汁、にし(赤西貝)、いもこみ(芋籠)、かまぼこ、貝鮑(かいあわび)
御菓子…かし柿(菓子柿)、から花、くるみ、から嶋のり、昆布、ひら栗、山の芋、麩のにくし

七尾城バーチャルツアー

令和2年11月26日に七尾城本丸跡にて、陣幕・のぼり旗を配置して畠山軍にふんした市民が七尾城を登り、本丸跡で士気を高めるシーンなどの再現映像を撮影しました。国内観光客はもとより、訪日外国人客に向けて、歴史の舞台に身を置けるという、リヴイングヒストリーの醍醐味(だいごみ)を体感していただけるような資料映像を制作しました。
(写真説明)能登畠山軍にふんした市民の皆さん

お問い合わせ

所属課室:市民生活部広報広聴課

〒926-8611石川県七尾市袖ケ江町イ部25番地

電話番号:0767-53-1130

ファクス番号:0767-52-0374

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?