2、3ページ

「市民活躍都市ななお」の実現に向けて

新年あけましておめでとうございます。本年が皆さまにとりまして、素晴らしい年になりますようお祈り申し上げます。
約30年続いた平成の時代が幕を閉じ、昨年5月に「令和」の新しい時代を迎えました。市民憲章に込められた理想の姿が新しい時代に実現することを願い、令和元年度から10年間の新たなまちづくりの指針を定めた「第2次七尾市総合計画」を策定いたしました。
少子高齢化や人口減少、想定を超える大規模な自然災害の多発など、多くの課題に直面する中にあっても、目指す将来像として掲げる「能登の未来を牽引し七色に輝く市民活躍都市ななお」の実現に向けて「興す」「集う」「育む」「受継ぐ」「安らぐ」「暮らす」「支え合う」の七つの基本方針の下で、各施策に着実に取り組みます。
産業面においては、人手不足や後継者不足が大きな課題となっております。地域に根差した商工業や農林水産業の振興を図る上でも、魅力ある地域資源を活かしていける担い手人材を確保し、創業支援や事業承継に引き続き取り組むとともに、新たな企業の誘致や雇用の確保に努めてまいります。
昨年10月には、幼児教育・保育の無償化が始まりました。国の施策に合わせ、保護者の負担軽減や保育士の確保など、子育て支援体制の充実に努めます。また、田鶴浜保育園とあかくらこども園の建物の老朽化や、田鶴浜地区の園児の減少を踏まえ、旧田鶴浜中学校を解体し、新たな統合保育園を整備することといたしました。令和4年4月の開園に向けて、しっかりと準備を進めてまいります。
共助・協働によるまちづくりでは、15地区の地域づくり協議会を中心に、地域における支え合い活動が定着してきたと思っております。地域づくり協議会の活動の拠点として、コミュニティセンターが円滑に運営できるよう、昨年4月から5地区で指定管理者制度を導入し、この4月からは残る10地区で導入する予定としております。コミュニティの活性化をとおして、地域のさまざまな課題を地域自らが解決する自立した地域づくりを進めるため、行政としても引き続き支援してまいります。
また、昨年12月には、マイナンバーカードを活用し、全国のコンビニエンスストアで住民票の写しなどの諸証明書の交付ができるようになりました。併せて、市内4地区の郵便局においても、諸証明書の交付事務を開始し、利便性が大きく向上しました。今後は、他地区の郵便局での交付事務を開始するなど、さらなる利便性向上に取り組みます。
国では令和3年3月から、マイナンバーカードに健康保険証としての機能を備え、令和4年度中に全国の医療機関で使用できるよう準備を進めています。マイナンバーカードをお持ちでない方は、早急に取得手続きを行っていただきますようお願いいたします。

パトリア再生

昨年、商業施設パトリアの灯が消えてしまったことは誠に残念であります。現在、パトリア再生のため、駅前の地の利を活かし、ミナ.クルとの相乗効果が得られ、集客力があるパトリアとなるよう、準備を進めております。リニューアル後のイメージとしては、1階に生鮮食品スーパーなど、2階から3階には衣料雑貨などを配置し、市民の生活を支える機能が集約されるような魅力ある施設としていきたいと考えております。そのため、さまざまな業種のテナントに集まっていただき、七尾に長く居たいという想いを持った事業者に出店してほしいと期待しております。令和2年中のリニューアルオープンという、あえて厳しい目標を掲げながらスピード感をもって準備を進めてまいります。

和倉温泉お祭り会館
4月オープン予定

和倉温泉観光会館を改築し、本市が誇る4大祭りの「青柏祭のでか山」「石崎奉燈祭の奉燈」「お熊甲祭の枠旗」「能登島向田の火祭の柱松明」を実物展示などで紹介する、和倉温泉お祭り会館が本年4月25日にオープンいたします。
迫力ある演出や、個々の祭りの特徴を生かした体験プログラムを用意し、祭りの魅力や楽しさ、臨場感を体感することができます。また、本市の交流人口拡大や地域活性化につながるよう、これら以外の祭礼やイベントなどの観光情報を発信する拠点施設としても活用してまいります。
子どもから大人までが楽しめる施設ですので、オープン後には、ご家族・ご友人お誘い合わせの上、ぜひお越しください。