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肩こりは、首から背中にかけて硬くなった感じやだるさ、痛みなど、人によって症状は異なりますが、年齢や性別を問わず多くの人が悩んでいると言われています。一般的な肩こりは日常生活に原因が多いとされ、特に40歳を過ぎると、肩を構成する骨や筋肉が弱くなり、発症しやすくなるようです。肩こりを放っておくと、筋肉の働きを補うための関節に負担がかかり、肩を動かせなくなることも。そうなった場合、自分の身の回りのことができなくなり、不自由な生活を送ることになります。そのような状態を引き起こさないためにも、肩こりの原因を知り、予防するストレッチを日常生活に取り入れましょう。
肩関節は「上腕骨」「肩甲骨」「鎖骨」の3つからなり、肩甲骨のくぼみに上腕骨の先端(上腕骨骨頭)がはまる構造になってます。肩甲骨のくぼみは浅く、それだけでは不安定なため、関節包や筋肉、腱板によって支えられています。
首から背中にかけては「僧帽筋」という大きな筋肉があります。その下には「肩甲挙筋」や「菱形筋」などがあります。これらの筋肉が緊張して硬くなると、肩こりが生じます。
肩こりの原因は筋力の低下をはじめ、「悪い姿勢」や「運動不足」による筋肉硬化と肩の筋肉を緊張させる「ストレス」などによるものです。そのほとんどは生活習慣からだと言われています。肩の筋肉の緊張が続いたため、血行障害を起こし、筋肉内に老廃物(乳酸など)が蓄積して起こると言われています。
同じ姿勢
姿勢が悪い
運動不足
ストレス
血行不良
筋肉硬化
筋肉内に老廃物がたまる
肩こり
いすに腰掛けて軽く背筋を伸ばし、あごを軽く引く。両手をおなかに当てて、鼻から大きく息を吸って口からゆっくり吐く。横から見たときに、耳、肩の先、股関節が一直線になるように座る。この姿勢では、頭の重みを背骨で支えるため、首や肩に余分な負担が掛からない。常に、よい姿勢を心掛けましょう!
※肩の痛みがある人は体操をしないでください。医療機関に受診し、医師に相談しましょう。
肩の体操は、筋力と柔軟性を保つために欠かせません。
柔軟性が高まると血行が改善されます。
目的:首、肩の関節や筋肉の柔軟性を保ち、血液の循環を良くします。
方法:呼吸は止めず、リラックスしながら、無理せず行いましょう。
ストレッチ
効果
筋肉をゆっくりと引き伸ばし、血行改善や緊張をほぐし、筋肉の柔軟性を高めます。
(1)腕をさすります。
(2)胸を開き、背筋を真っすぐにします。
(1)ゆっくり右側に倒します。(3秒静止)
(2)反対側も同様に行います。
(1)顔を右側にむけて左側の首から首の筋肉を伸ばします。(3秒静止)
(2)反対側も同様に行います。
(1)両肩をゆっくり上げます。このとき僧帽筋に力を入れます。(3秒静止)
(2)ゆっくり下ろします。
(1)右腕を伸ばし、左の腕で手前に引きつけます。(30秒静止)
(2)反対側も同様に行います。
筋力体操【効果】
肩の筋力(僧帽筋)などが強くなり肩こりを予防します。
ダンベル(ペットボトル500ミリリットル)などを持って、ゆっくりと肩を上下させます。
真っすぐに立ち、腕を横に広げ、肩の高さまできたら、戻します。
ゆっくりと腕を前に上げ、ダンベルが肩の高さまできたら、戻します。
適度なストレッチと筋力体操を行い、肩を守りましょう。
目安
各体操5から10回程度、1日(朝、夕)2セット、週3回以上
※これまでに紹介してきた体操もぜひ実施してください。
参考
腰痛は予防から(8月号)、膝痛は予防から(10月号)
健康運動指導士
宮西好子氏
肩こりや肩こりの影響からくる頭痛に悩まされていませんか。今回、紹介したストレッチや筋力体操をしたり、ホットタオルを肩に掛けて、温めたりすることで肩こりを和らげることができます。また、最近はやりのストレッチポールもいいですよ。肩や肩甲骨などの硬さが和らぎます。ストレッチポールに限らず、いろいろな内容の体操教室をしていますので、お気軽に会場へ遊びに来てください。
【エムフィット教室】
日時:毎週土曜日午後4時30分から午後6時
場所:みなとふれあいスポーツセンター
次回は2月号でテーマは「転倒しないためのバランス対策」です。
問い合わせ
保険課電話53-8457