ホーム > 市政 > 広報・広聴 > 広報ななお(5月号発行) > 広報ななお2023(令和5)年1月号テキストブック版 > 2~3ページ(新年のごあいさつ)
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新年あけましておめでとうございます。本年が皆さまにとって素晴らしい一年となりますようお祈り申し上げます。
昨年は、コロナ禍ではありましたが、徐々に行動制限が緩和されました。本市では春の青柏祭を皮切りに、能登島向田の火祭り、石崎奉燈祭、お熊甲祭の七尾四大祭りをはじめ、七尾港まつりなど数多くの行事やイベントなどが規模を縮小しながら再開されました。ウクライナ情勢など海外要因もあり、地元経済や観光産業はコロナ前の状況まで回復していませんが、行事やイベントなどを通じて市民の皆さまに笑顔が戻ってきた一年だったと感じています。
昨年末より第8波が懸念されていますが、市民の皆さまの新型コロナウイルスに関する認識も深まり、徹底した感染防止対策の中での活動やリモートなどのIT技術を活用した「新しい日常」へと生活様式も変化してきました。
コロナを理由に行事をやめるといったことは少なくなり、感染しない、させないよう感染防止対策を講じながら、事業を進めるという時代になってきたと感じています。
昨年は、青柏祭の曳山行事、七尾港まつり、文化の日のイベントなどが再開し、駅前から港、さらにその周辺は、多くの人で賑わいました。
このような賑わいづくりへの取り組みは、まちなかに限らず市内全域で行われ、今後はより多くのイベントの開催と内容の充実、周知の強化を図ることで、さらなる交流人口の拡大につなげていきたいと考えています。
本市を舞台とした漫画「君は放課後インソムニア」のテレビアニメが、いよいよ今年スタートします。実写映画も公開される予定で、全国の多くの人たちに能登七尾を知ってもらえるのではないかと大いに期待しています。
また、2月7日から9日までの3日間、和倉温泉で「第15回アジアテレビドラマカンファレンス」を開催します。東アジアのドラマ関係者を主とした国際会議で、海外のメディアも多く集まる予定です。この会議を能登七尾の魅力を世界に発信する絶好の機会と捉え、積極的に行っていきたいと考えています。
「いしかわ百万石文化祭2023」が10月から県内全域で開催されます。本市では、七尾出身の絵師、長谷川等伯を主人公にした演劇「等伯」を無名塾が公演します。畠山文化や長谷川等伯などを全国に発信する絶好の好機であり、のと里山里海ミュージアムや和倉温泉お祭り会館などの施設も活用しながら、「文化の薫るふるさと七尾」を積極的にPRしてまいります。
一方で、子どもたちへの「ふるさと教育」や市民の皆さまがふるさとの歴史・文化を学ぶ場を通して、七尾の文化に興味を持っていただき、後世に守り伝える機運をさらに盛り上げたいと考えています。
昨年8月に能登地区がトキの放鳥候補地に選定され、11月には新潟県佐渡市への視察や学習会を実施するなど、放鳥受け入れの機運も徐々に高まってきました。市内4地区を放鳥のモデル地区として選定したところであり、今後、整備にあたることとなります。
自然豊かな能登七尾の保全と「トキが舞う里ななお」の実現に向けて前進するとともに、世界に誇れる「世界農業遺産」の地としての環境づくりや、さらなる情報発信を行ってまいります。
安全に自然と触れ合える環境整備や畠山文化に代表される文化・芸術に触れる機会を増やし、感性豊かな子どもを育む環境を構築してまいります。
自然豊かな能登七尾で子育てができる魅力を市民はもとより、県内外の若者に知ってもらうため、「子育てをするなら七尾」という子育て情報を発信してまいります。
昨年からの原油や食料品などの物価高騰により、市民の皆さまの家計のみならず、自営業者や企業などあらゆるところで負担増が強いられており、地域経済の回復へのブレーキとなっています。こうした局面を打開するため、適時適切な支援と同時に、長期的には、国が進める「デジタル田園都市構想」「カーボンニュートラル」「SDGs」といった新たな価値による事業展開が必要であると考えています。市役所内においてもデジタル化による効率的な市民サービスの提供を進めてまいります。こうした流れを取り入れながら、地域経済の回復、持続可能な七尾の実現を進めてまいります。
これから市長としての任期4年の後半を迎えます。これまでの2年間に多くの方々との出会いがありました。こうした出会いが私の財産であり、これを市政運営にも反映させていきたいと考えています。私自身があらゆることで先陣を切って挑戦する「ファーストペンギン」になって市政運営に取り組んでまいります。
七尾市長茶谷義隆