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2月に105歳の誕生日を迎えた3人。大正、昭和、平成、令和と長い道のりを歩み、
多くの経験をしてこられました。素敵な笑顔で周りを和ませ、
105歳とは思えない元気な姿を見せていました。これからも元気にお過ごしください。
大田町で生まれた静榮さん。4人きょうだいの長女として幼少期を過ごし、中能登町の清酒家に嫁ぎました。2人の子宝に恵まれ、夫の清さんとお茶の葉を刈る作業や畑をしながら家庭を守りました。
入所施設でのお祝いの会では、施設職員からお祝いの言葉を掛けられると満面の笑みで応え、歌や踊りに合わせて手拍子をする元気な様子を見せました。長女の赤坂テル代さんは「母は、早く亡くなった父や兄の分も長生きしなければといつも口にしていた」と話し、静榮さんの有言実行を喜びました。
郡町で生まれ、3人きょうだいの長女として幼少期を過ごした龍子さん。桧物町の岡島家に嫁いで3人の子宝に恵まれました。若い頃は民謡グループ「青柏民謡会」に所属し、民謡を習っていました。
入所施設でのお祝いの会には、県外に住む孫たちから祝電やプレゼントが届き、笑顔の龍子さん。この日のために家族と練習した詩吟を披露し、105歳とは思えない声の張りで会場を驚かせました。長男の勝さんは「社交的な性格だったので、自宅には友人や近所の人がよく訪れていた」と人柄を話しました。
能登島野崎町の松本家に嫁いだ千代乃さん。戦争で夫を亡くし、出稼ぎに行くなどして1人娘を育て上げました。長女の芳子さんは「家族みんなで助け合ってきた」と当時を振り返りました。現在は入所している施設で穏やかに過ごし、家族や近所の人が訪ねて来たときは、会話を楽しんでいます。
入所施設でのお祝いの会には孫やひ孫が駆け付け、いつにも増して元気な様子の千代乃さん。施設職員から祝福の言葉を掛けられると、「ありがとうございます」と大きな声で答えました。