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国民健康保険税を改正します
国民健康保険は、職場の健康保険や後期高齢者医療制度に加入されていない人などが対象です。加入者の皆さんに国民健康保険税を納めていただきながら、病気やけがをして、医療機関を受診したときに、医療費の一部を国民健康保険が負担し、皆さんの自己負担を軽くする制度です。
皆さんの安心を支える国民健康保険。そして、支えているのは皆さんの国民健康保険税です。
国民健康保険は、被保険者に納めていただく国民健康保険税と、国や県などが支出する公費などで運営されています。その中でも、国民健康保険税による収入は貴重な財源です。しかし、七尾市に限らず、急速な高齢化や医療技術の高度化などから、保険給付費が年々増加する一方、景気の低迷や被保険者数の減少から、国民健康保険の財政はますます厳しい状況となっています。
これまでは、できる限り被保険者の負担を抑えるため、国民健康保険の財政の収支不足額に対して、財政調整基金を取り崩して対応してきましたが、このままいくと基金も底を突くことになります。
このような国民健康保険の財政の状況を踏まえ、また、将来に向けた健全な財政運営を行うために、国民健康保険税の改正を行いました。納税通知書の発送は、7月中旬を予定しています。ご理解と納付をお願いします。
歳出歳入科目別の割合(平成25年度決算見込み:68億円)
歳出
保険給付費等84%
拠出金・その他16%
歳入
国民健康保険税21%
国・県支出金など61%
共同事業交付金・その他12%
繰入金など6%
医療費の増加は、国民健康保険税の引き上げにつながります。
健全な財政運営のために問題となるのが、支出の約8割を占める保険給付費などです。
保険給付費
国民健康保険加入者の医療に充てられます。
後期高齢者支援金
後期高齢者医療制度の支援に充てられます。
介護納付金
介護保険第2号保険者(40歳~64歳)の介護保険料です。
3つの中でも保険給付費の割合が大きいです。また、医療費を病気別に見ると、生活習慣病の診療費が約44.6%を占めています。(平成25年5月診療分)
生活習慣病は、日頃の食生活や運動を見直すことで、予防することができる病気です。
七尾市では、生活習慣の改善や生活習慣病の重症化予防に重点を置いた「特定健診」と「特定保健指導」を実施し、医療費の抑制に取り組んでいます。
生活習慣病診療費の占める割合
医科・歯科に係る医療費
平成25年5月
生活習慣病
がん14.4%
糖尿病6.1%
高血圧5.6%
腎不全4.2%
虚血性心疾患3.4%
脳内出血など3.1%
その他7.8%
生活習慣病以外55.4%
石川県国民健康保険団体連合会:疾病別医療費
「自分は、健康だから」と毎年健診を受けない人がいます。
生活習慣病は発症するまでに、ほとんど自覚症状がありません。
だからこそ、病気が発症する前に要因を発見する「特定健診」が重要となります。
年に一度、特定健診を受け、健診結果で健康状態を確認しましょう。
日頃の食生活や運動を見直すことで「予防」ができます
(1)生活習慣
食生活、運動、タバコ、お酒、こころ、歯の健康
(2)生活習慣病の発症
肥満、高血糖、高血圧、高脂血症、高尿酸
(3)重症化
日常生活への支障
高額な医療費
糖尿病の合併症(失明など)、腎不全、人工透析、心筋梗塞、脳梗塞
「病院に通っているから、健診は受けません」と言う人もいます。
健診データから、現在治療している病気以外の予兆がわかる場合もあります。
また、健診費用も初回500円、継続して受診すると無料になります。
患者負担を減らすために、特定健診の検査データを利用する医療機関もあります。
国民健康保険や特定健診などで、ご不明なことがありましたらお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ
保険課
電話53-8420