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市内で行われた活動やイベントを紹介します。
九月十三夜陣中の作
〜礎を築いた畠山家をしのぶ〜
七尾城跡
「九月十三夜陣中の作」とは、1577年、越後の虎・上杉謙信が七尾城を攻め落とした際、軍勢を慰労する席で作った詩と言われている。約150年にわたり、能登の国を治めてきた畠山家が滅亡。
現在の七尾市の礎を築いた畠山家をしのび、三日三晩、七尾城から閃光が放たれたライティングや、本丸跡で七尾城の縁ある伝統芸能を披露。まさに歌のように霜が降り、秋の夜に月光と霧がたちこむ幻想的な雰囲気に包まれ、参加者は七尾城の歴史を振り返り、畠山家をしのんだ。
100歳誕生日おめでとうございます
〜大森つや子さん〜
エレガンテなぎの浦
家族や施設入居者、西湊保育園児など、多くの人たちに囲まれて100歳の誕生日を迎えたつや子さん。友人からの大正琴演奏や園児たちの遊戯など、和やかな雰囲気でお祝いの会が行われた。
園児から「おめでとう。長生きしてね」と声を掛けられ「ありがとう」と目を細める、つや子さん。昔は学校の先生だったそうで、その眼差しはとてもやさしい表情だった。つや子さんは「皆にお祝いしてもらえて本当によかった」と喜び、両手を合わせ感謝していた。
100歳誕生日おめでとうございます
〜高塚見三さん〜
和光苑
施設の入居者や職員、家族に囲まれて、100歳を迎えた見三さん。遠く大阪に住む長女の小島節子さんも駆け付けた。
不嶋市長からお祝いの言葉が送られ、大きな声で「ありがとう、ありがとう」と感謝の言葉を繰り返していた。
二人の子どもに恵まれ、農業で生計を立てていた父について節子さんは「まじめな人です。なんでも食べることが長寿の秘訣では」と話した。
毎日の食事を楽しみにしている見三さん。これからも沢山食べて元気でいてください。
古代米アート
〜日頃の感謝を忘れない〜
山田重隆さんの田んぼ(藤橋町)
山田重隆さんと藤橋早乙女会による古代米アートが15年目の節目を迎えた。これまで23作品を制作。古代米アートは、見てもらうばかりではなく、何気なく食べているお米の大切さを知ってほしいという意図があるため、本宮保育園の園児たちに、田植えから刈り入れなどの体験をしてもらっている。
「きれいだった。いつもありがとうを言っているけど、これからも言うようにするよ」と話してくれた松林和のどかちゃんには山田さんの制作意図が伝わったようだ。「15年の節目に皆さんに感謝を伝えたかった」と山田さんはあらためて周囲をねぎらった。
小牧壮年団が石川地域づくり
賞団体部門大賞受賞
〜学生による地域活性化〜
七尾市役所
中島町の小牧壮年団が住民主体で先進的な地域づくりに取り組む団体として、石川地域づくり賞団体部門大賞を受賞した。平成20年から県内外の大学と連携し、祭りの担い手不足を解消するため大学生を呼び込み、今では年間100人を超える学生が祭りや虫送りといった民俗行事に参加している。
単に祭りへ参加するだけではなく、互いに交流することで、学生と地域の人たちの間に絆が生まれた。地域の活性化につながったこの取り組みは、県内でも注目され広がりつつある。
田鶴浜地方史の会
「社会参加章」受賞
〜知識を生かしたふるさと教育〜
七尾市役所
田鶴浜地方史の会は、生き生きとした社会参加活動を送っている高齢者団体として、内閣府から「社会参加章」を受賞した。
会員は現在27人。そのうち、20人が65歳以上。地域の歴史を次世代に伝えたいと、平成20年度から田鶴浜小学校の6年生を対象に「ふるさと歴史教室」を行っている。児童たちからの人気も高く、会員の生きがいにもつながっている。上島進会長は「名誉ある賞をいただき感謝。今後も続けることで恩返ししたい」と意欲を燃やす。
モントレー市中学生訪問
〜日本の伝統文化に触れる〜
朝日中学校
アメリカモントレー市と七尾市の中学生が互いの国でホームステイし交流する、ジュニア・ウィングスプログラムが今年も行われ、モントレー市から11人の中学生が七尾を訪れた。朝日中学校の生徒との交流では、琴の演奏を体験。「さくら」の一節に挑戦し、上手く音が響くと笑顔を見せた。
シャノンフィニゲンさんは「琴の音色は耳に心地よかった。難しかったけど、楽しかった。七尾での滞在は何もかもが素晴らしい」と、日本の文化や風習に感動していた。
沢野ごぼう収穫体験
〜地域の特産物を知ろう〜
沢野町
東湊小学校の5年生が沢野ごぼうの収穫体験を行った。沢野ごぼうは、通常のごぼうと比較すると約3倍の太さで、固い粘土質の土で育つため、収穫作業は重労働。その方法も独特で、ロープを腰とごぼうに巻きつけ、一気に引き抜く。
ハ十島拓海くんは「最初は思いっ切り引っ張っても動きもしなかったけど、太いごぼうが採れた時はうれしい」と、夢中になって収穫していた。沢野ごぼうは香りが強いため、周囲には、いい香りが広がっていた。