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更新日:2013年8月6日

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平成25年度七尾市中学生私の主張発表大会

「言う」と「言わない」の間で

七尾市長賞(2年連続受賞)

森田美悠さん(田鶴浜中学校3年)

「やっぱり、おかしいんじゃない。自分が心にもないことを口にするのって…」。

現在、私は田鶴浜中の吹奏楽部の一員となって、2年目になります。

初めの頃は、仲間になるために、相手に本音を伝えることが十分ではありませんでした。もし言ったりしたら、相手との関係が悪くなることが怖かったのです。だから、勇気が出なかったのです。

しかし、去年のコンクールの結果が、私の目標にしていた色とは違っていて、納得のいかない日々が続きました。そんなある日、ミーティングが開かれました。議題は「今後の部活動の方針について」です。そのミーティングでは、皆が本音で話をしなくてはなりません。そして、私の話す番になった時に、パーセント自分の思いを伝えることができませんでした。その時の私の胸には、どこかうしろめたい気持ちが残っていました。

すると、講師の先生が、「それ、本音?」その言葉を聞いた瞬間、私の心を見透かされたようで、胸の鼓動がどんどん大きくなっていきました。と同時に、周りの反応が気になって仕方がありませんでした。

その日、家に帰ってからもずっと、講師の先生から言われた本音という言葉が、頭から離れませんでした。そんな様子を見た母が、「どうしたん?なんか暗いぜ」その母の言葉を聞いて、自分の思っていること全てを打ち明けてみました。すると、どんどん心が軽くなっていき、言えなかった本音を友達に言ってみよう、という気になりました。その時の私の心は、とてもスッキリした気持ちでいっぱいになりました。

次の日、勇気を出して本音をメンバーに伝えてみました。「ここ、もっとこうした方がいいんじゃないかな」と、アドバイスをしたところ「ああ、そっか」と私の意見を受け入れてくれました。ところが、メンバーの一人が、「でも、私はこうした方が良いと思うけどな」と反論しました。その言葉を聞いて、言わなければよかったと、少し心が揺れ始めました。すると、反論したメンバーが、「じゃあ、両方やってどっちが曲に合っているか、やってみよう」という言葉で、今まで何を恐れていたんだろうと、言わなかった自分が恥ずかしくなりました。

それからというもの、私はできる限り本音で話すようにしています。

例えば、授業中の発言を増やすようにすること、自主的な行動をすること。前までの私なら、「誰かがやってくれる」「発表して失敗でもしたら」とやはり消極的な考え方しかできませんでした。

でも、今の私は違います。自分なりにできることをしようと努力しています。あれ以来、本音をぶつけたが為に、相手と衝突することもありました。それでも、前の本音を言わない私より、ずっと私らしいと思っています。

自分の本心を言えずに、悩んでいる人はいませんか。以前の私のように…。確かに、相手にはっきりと物を言うのは難しいです。少し間違えれば、相手との間に溝ができる可能性もあります。でも、だからといって相手と向き合わずに終わって良いのでしょうか?後悔しませんか?勇気を出して言ってみれば、きっと相手も受け止めてくれるはずです。

だからこそ、言わないよりも、言ってみたらどうですか?自分の本音を言ってみませんか?

注意:原文通り記載しています。

【受賞されたみなさん】

七尾市議会議長賞

偶然がくれた宝物

御祓中学校3年

田畑佳穂さん

七尾市教育委員会教育長賞

生きていくために

御祓中学校3年

安原菜夏さん

七尾市話し方研究協議会会長賞

七尾東部中学校3年

平山夏帆さん

奨励賞

魔法のおばさん

七尾東部中学校3年

石崎陽和さん

奨励賞

挨拶で人はつながれる

朝日中学校1年

水谷内俊男さん

奨励賞

あいさつ

中島中学校3年

山本祥伍さん

奨励賞

仲間の大切さ

能登香島中学校3年

柿島麗さん

奨励賞

家族の絆

能登香島中学校3年

竹内麻佑子さん

奨励賞

感謝

朝日中学校3年

荒川流樹也さん

奨励賞

自分にできること

中島中学校3年

松本美穂さん

注意:奨励賞は発表順に掲載しています。

お問い合わせ

所属課室:企画振興部広報広聴課

〒926-8611石川県七尾市袖ケ江町イ部25番地

電話番号:0767-53-8423

ファクス番号:0767-52-0374

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