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「やっぱり、おかしいんじゃない。自分が心にもないことを口にするのって…」。
現在、私は田鶴浜中の吹奏楽部の一員となって、2年目になります。
初めの頃は、仲間になるために、相手に本音を伝えることが十分ではありませんでした。もし言ったりしたら、相手との関係が悪くなることが怖かったのです。だから、勇気が出なかったのです。
しかし、去年のコンクールの結果が、私の目標にしていた色とは違っていて、納得のいかない日々が続きました。そんなある日、ミーティングが開かれました。議題は「今後の部活動の方針について」です。そのミーティングでは、皆が本音で話をしなくてはなりません。そして、私の話す番になった時に、パーセント自分の思いを伝えることができませんでした。その時の私の胸には、どこかうしろめたい気持ちが残っていました。
すると、講師の先生が、「それ、本音?」その言葉を聞いた瞬間、私の心を見透かされたようで、胸の鼓動がどんどん大きくなっていきました。と同時に、周りの反応が気になって仕方がありませんでした。
その日、家に帰ってからもずっと、講師の先生から言われた本音という言葉が、頭から離れませんでした。そんな様子を見た母が、「どうしたん?なんか暗いぜ」その母の言葉を聞いて、自分の思っていること全てを打ち明けてみました。すると、どんどん心が軽くなっていき、言えなかった本音を友達に言ってみよう、という気になりました。その時の私の心は、とてもスッキリした気持ちでいっぱいになりました。
次の日、勇気を出して本音をメンバーに伝えてみました。「ここ、もっとこうした方がいいんじゃないかな」と、アドバイスをしたところ「ああ、そっか」と私の意見を受け入れてくれました。ところが、メンバーの一人が、「でも、私はこうした方が良いと思うけどな」と反論しました。その言葉を聞いて、言わなければよかったと、少し心が揺れ始めました。すると、反論したメンバーが、「じゃあ、両方やってどっちが曲に合っているか、やってみよう」という言葉で、今まで何を恐れていたんだろうと、言わなかった自分が恥ずかしくなりました。
それからというもの、私はできる限り本音で話すようにしています。
例えば、授業中の発言を増やすようにすること、自主的な行動をすること。前までの私なら、「誰かがやってくれる」「発表して失敗でもしたら」とやはり消極的な考え方しかできませんでした。
でも、今の私は違います。自分なりにできることをしようと努力しています。あれ以来、本音をぶつけたが為に、相手と衝突することもありました。それでも、前の本音を言わない私より、ずっと私らしいと思っています。
自分の本心を言えずに、悩んでいる人はいませんか。以前の私のように…。確かに、相手にはっきりと物を言うのは難しいです。少し間違えれば、相手との間に溝ができる可能性もあります。でも、だからといって相手と向き合わずに終わって良いのでしょうか?後悔しませんか?勇気を出して言ってみれば、きっと相手も受け止めてくれるはずです。
だからこそ、言わないよりも、言ってみたらどうですか?自分の本音を言ってみませんか?
注意:原文通り記載しています。
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注意:奨励賞は発表順に掲載しています。