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瀨戸三代議員(無会派)
■能登震災被災者の医療費窓口負担の免除の期限延長について
弱者の為に、立ち直る時間を!
質問
先行きが不透明で、かつ仕事もない、金もない、終の棲家も決まっていない中、病院代だけは無料という事で心が和らぐ面があった。国は3か月延長と発表しているが、6月末日が期限である七尾市は、9月末日まで延長するのか伺う。
回答
国民健康保険の被保険者のうち、住宅が半壊以上の罹災判定を受けた方々に、医療費の窓口負担分免除を実施しており、期間は6月末までとしている。7月以降について、県内の各市町は、財政状況などにより延長しないことで足並みが揃っている。後期高齢者医療保険についても同様である。
理由として、国保会計の状況で、団塊の世代が後期高齢者になることで被保険者数が大幅に減り、保険税収が減少する中、医療費は増大傾向である。他にも同じ国保加入者や後期高齢者の場合で、在住の市町によって窓口負担の有無があることは望ましくないことも挙げられる。
実際、県内19市町のうち、13市町で令和7年度から保険税の引上げを実施し、医療費の増加に伴う財源の確保にかじを切っている状況である。当市の国保会計においては、医療費が増大している中で保険税の据置きを行っており、収支はさらに厳しさを増している。
よって、国民健康保険制度そのものの状況や周辺自治体等の状況を踏まえると、被災者を対象とした国民健康保険の医療費の一部負担の免除は6月までとし、延長しないこととしたので、理解いただきたい。
髙橋正浩議員(無会派)
写真説明和倉温泉
■能登創造的復興支援交付金の活用について
交付金と復興基金を組み合わせて、効果的な活用を!
質問
七尾市の復興における最重要課題の一つが和倉温泉の機能回復であり、和倉温泉の事業関係者の方々や商工会議所、そして七尾市役所が総力を挙げてこれに挑まなければいけない。和倉温泉の復興支援としてこの交付金をどのように活用してきたか、あるいは今後どのように活用していくのか伺う。
回答
能登創造的復興支援交付金は、石川県に500億円が交付され、そのうち七尾市には26億8,0000万円余りが配分されることとなっている。交付金の活用として、今回の6月補正予算では、準半壊・一部損壊の住まいの修繕支援や、被災宅地等の復旧支援事業の上乗せ分に係る経費などを計上している。
また、同交付金を活用した和倉温泉への支援については、和倉温泉創造的復興まちづくり推進協議会の関係者から聞き取りを実施し、和倉温泉創造的復興プランの具現化に向けた事業計画を県を通じて国に提示し、交付金の活用ができるかどうかの確認を求めているところである。今後、交付金の活用が可能であれば、随時予算化していきたいと考えている。
交付金の使い道に関しては、今、各自治体でどのようなものに使うかというような要望等を県で集約しながら、精査していただいているところである。これからフェーズが変わるごとに必要なものというのは変わってくると思っており、段階ごとに必要なことを要望していきたいというふうに考えている。
山添和良議員(市民クラブ)
■能登和倉万葉の里マラソンについて
参加希望者の声に応え再開せよ!
質問
ツインブリッジのとの復旧工事の進捗状況によっては、能登和倉万葉の里マラソンの再開が期待される。再開を心待ちにしているランナーは多い。また、大会に参加することで、能登の復旧復興に役立ちたいと考えている人も多い。そうした参加希望者の声に応えていただきたい。ところで、「能登和倉万葉の里マラソンの復活に期待している」と就任挨拶していた星野弘幸副市長の出身地でおこなわれた「新潟ハーフマラソン2024」では、能登半島地震の被災地に向け参加料の一部を寄付していた。そうした支援の思いに応える意味でも、できるだけ早く能登和倉万葉の里マラソンの再開を期待したいが、市の考えを伺う。
回答
マラソンのルートとなるツインブリッジのとや湾岸道路などの道路は、通行できるものの、アスファルトのひび割れや路面のでこぼこ、路面と路肩に段差が残るなど、大勢のランナーが走るには大変危険な状況と考える。
また、参加ランナーの宿泊先の問題やマラソンの発着点である和倉温泉についても、営業が再開されていない旅館も多い状況であるため、どのような形で取り組んでいけるかを考えていく必要がある。近日中に、能登和倉万葉の里マラソン組織委員会を開催し、内容について検討していきたいと考えている。
永崎陽議員(新政会)
■インフラ(上下水道)の老朽化対応について
市民生活に大きな影響がないよう更新整備を!
質問
上下水道設備における老朽化問題、それに加えて能登半島地震の災害復旧について、今後の計画を伺う。
今後、人口減少に伴う家庭用の有収水量の大幅な減少が見込まれるが、現在の下水処理場の在り方をどのようにとらえているか伺う。
回答
上下水道施設の更新計画は、施設の耐用年数や点検報告書、老朽化状況を考慮して、優先順位を定めて施設の更新を行っている。現在は、災害復旧工事を優先して行っており、耐震化工事も兼ねている。今後も上下水道施設の適切な維持管理を図るため、災害復旧箇所以外の施設についても、更新計画に基づき老朽化対策に取り組んでいきたい。
人口減少に伴い汚水量や使用量が少なくなることから、維持管理費用の削減のため、処理場の統合や機器類の更新時には現状の汚水量に合わせた機器による更新を行っている。処理場の統合については、平成30年度から令和5年度にかけて田鶴浜地区、中島地区の一部で実施している。
本年度以降の計画については、下水道管の災害復旧状況を見ながら、田鶴浜地区では吉田処理場を田鶴浜処理場へ、中島地区では北免田、藤瀬処理場を中島処理場へ統合する計画である。
今後も下水道事業会計の健全化を図るため、処理場の統合に取り組んでいきたい。
江曽ゆかり議員(無会派)
■男女共同参画の視点からの防災・減災・復興支援策について
防災の分野に女性の視点を!
質問
1.防災の分野においても男女共同参画の視点が求められている中、地方防災会議への女性参画について、国が目標とする30%の達成を、今後、どのような展望で臨まれるのか伺う。
2.いまだに市営住宅は、友人同士や同性パートナーとの入居はできない。多様な生き方に対する理解促進は当然のこと、復興公営住宅入居時には、制度実施が必要と思うが、市の考えを伺う。
回答
1.防災・減災対策に女性の視点を積極的に取入れていくため、防災会議を構成する関係団体に、女性委員の登用を働きかけ、委員構成の見直しを進める。
目標の30%が現実のものになるよう、次回の任期に向けて取り組んでいきたいと考えている。
2.現在、友人同士や同性パートナーとの入居についての問合せや相談がないため考えてはいないが、今後、同性パートナーの入居についての問合せや相談があれば、前向きに検討していきたいと考えている。
山花剛議員(無会派)
■なかじま猿田彦温泉いやしの湯の再開に向けた対応について
質問
施設再開に向けた対応について、次の4点を伺う。
1.再開に向けたこれまでの対応と進捗について
2.指定管理者の不在と体制再構築の遅れについて
3.市による直営・暫定運営の可能性について
4.今後の再開に向けてのスケジュールと見通しについて
回答
1.能登半島地震以降に休館、令和6年3月に当時の指定管理者に対し不可抗力による指定の取消しを行った。再開に向け、令和6年7月に受電池を復旧し、施設への通電が可能となり、温泉・空調・給水の設備稼働確認を順に実施し、修繕が必要な箇所の特定を行ってきた。
2.指定管理をするために施設の復旧が必要であり、修繕が必要な箇所の特定や、工事内容の協議、管理方法の検討などに時間を要したことが主な要因である。
3.改めて検討したが、人員配置や専門的な施設管理体制が必要なため、直営は難しいと判断している。
4.営業再開に向けた施設の復旧工事費などについて順次進めていくこととしており、6月2日からは指定管理候補者の公募を行っているところである。指定管理候補者が決まれば、9月会議において、指定管理料の補正予算並びに指定管理者の指定の議案を上程したいと考えている。その後、指定管理者と協定の締結後、営業再開時期などを協議の上、決定していきたいと考えている。単なる入浴施設ではなく、地元の方々にとって情報交換や人と人とが触れ合える大切なコミュニティーの場所であると認識しており、市として一日も早く再開できるよう取り組んでいく。
中西庸介議員(新政会)
写真説明湯元の広場にある涌浦乃湯壺
■和倉温泉の復旧に向けての現況について
和倉温泉へ対する思いを伺う!
質問
和倉を取り巻く環境は大変厳しく、経済も破綻状況である。和倉に出入りをしている食料関係、飲料関係、その他多くの関係者からも悲鳴を聞く。市長の和倉に対する強い思いを伺う。
また、6月の議案において、和倉温泉に関連した案件があまり反映されていないのではないか。そのことについても所見を伺う。
回答
和倉温泉は当市のみならず、能登の観光の拠点であり、和倉温泉の復興なくして能登の復興はないという思いで取り組んでいる。これまでも護岸や道路などの大規模な復旧工事や旅館の公費解体などについて、国・県の協力も得ながら進めている。
また、今年度の当初予算で、和倉温泉運動公園、多目的グラウンドやテニスコート、ヨットハーバー、そして、和倉温泉湯っ足りパークなどの観光交流施設の復旧工事費を計上し、それを着実に進めている。今後も、Sea級グルメ全国大会やわくら千年桜プロジェクトなど復興に係るイベントの実施や誘客促進など、にぎわい創出に向けた様々な取組を行い、引き続き一日も早い和倉温泉の復旧・復興に向けて、強い気持ちで取り組んでいきたいと考えている。
西川英伸議員(市民クラブ)
■住まいの課題について
公費解体における関係者の情報共有を!
質問
罹災証明を基に市、災害総合支援窓口、構造物解体協会の元請業者、現場に来る下請業者、この間で意思の疎通がもっと図られるべきだと考える。公費解体の進め方について、石川県構造物解体協会との連携をはじめ、市民への説明はどのように行っているのか伺う。
回答
申請書類の審査を受理した後、申請者御本人による立会いをいただき、解体対象物の特定、工事費積算のための測量などを行う事前立会いを実施している。事前立会いの結果により、申請内容の修正・変更などが生ずるもの、周辺状況によって直ちに解体ができないような事案もある。
また、工事費用の積算については、日本補償コンサルタント復興支援協会からの算定内容方法をいただいて、それが適正であるかどうかを確認できたものから、石川県構造物解体協会に対して、アスベスト調査、解体撤去を指示する流れとなっている。
構造物解体協会では、市からの指示書に基づいて、順次、アスベスト調査を実施するとともに、申請者との間で工事着手日程の調整、解体に係る諸手続の準備が整い次第、解体に着手しているところである。今、申し上げた流れについては、つかさつかさで申請者の方に案内をしているところであり、引き続き申請者にとって分かりやすい案内に努めていきたい。
申請の受理から解体に着手、完了するまで、いろんな方々が携わるので、情報共有ということは当然であり、今後もしっかりと取り組んでいきたい。
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令和7年度定例会6月会議採決結果一覧表
6月会議において、提案された議案等の結果は下記の通りです。なお、山崎議長は、採決には加わりません。
議案名
採決結果
議案第4号
令和7年度七尾市一般会計補正予算(第2号)
可決
議案第5号
令和7年度七尾市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)
可決
議案第6号
令和7年度七尾市後期高齢者医療保険特別会計補正予算(第1号)
可決
議案第7号
令和7年度七尾市水道事業会計補正予算(第1号)
可決
議案第8号
令和7年度七尾市下水道事業会計補正予算(第1号)
可決
議案第9号
七尾市税条例の一部を改正する条例について
可決
議案第10号
七尾市地域経済牽引事業の促進による地域の成長発展の基盤強化のための固定資産税の課税の特例に関する条例の一部を改正する条例について
可決
議案第11号
七尾市本社機能立地促進のための固定資産税の課税の特例に関する条例の一部を改正する条例について
可決
議案第12号
七尾市能登島生涯学習総合センター条例の一部を改正する条例について
可決
議案第13号
七尾市農村多目的集会施設条例の一部を改正する条例について
可決
議案第14号
「農地・農業用施設災害復旧事業に関する基本協定の締結について」の議決の一部変更について
可決
議案第15号
財産の取得について
可決
議案第16号
令和7年度七尾市一般会計補正予算(第3号)
可決
議案第17号
令和7年度七尾市水道事業会計補正予算(第2号)
可決
議案第18号
七尾市議会議員及び七尾市長の選挙における選挙運動用ポスターの作成の公営に関する条例及び七尾市議会議員及び七尾市長の選挙における選挙運動用ビラの作成の公営に関する条例の一部を改正する条例について
可決
議案第19号
七尾市選挙長等の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例について
可決
議案第20号
「工事委託契約の締結について」の議決の一部変更について
可決
報告第1号
令和6年度七尾市一般会計補正予算(第14号)の専決処分の報告について
承認
報告第2号
令和7年度七尾市公設地方卸売市場事業特別会計補正予算(第1号)の専決処分の報告について
承認
報告第3号
七尾市税条例の一部を改正する条例の専決処分の報告について
承認
報告第4号
七尾市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の専決処分の報告について
承認
同意案第1号
人権擁護委員の推薦について
■中村洋子■荒巻幸子■延命喜美子■津田康子■岡島新治
同意
議会議案第1号
七尾市議会委員会条例の一部を改正する条例について
可決
議会議案第2号
脳脊髄液漏出症患者救済に関する意見書
可決
令和6年度七尾市議会政務活動費収支報告一覧
会派名(無会派は議員)灘会
今田勇雄
垣内武司
山崎智之
原田一則
交付決定額1,440,000円
支出総額459,697円
要請・陳情活動費401,430円
資料購入費58,267円
会派名(無会派は議員)新政会
永崎陽
中西庸介
徳田正則
交付決定額1,080,000円
支出総額423,755円
調査研究費387,280円
資料購入費36,475円
会派名(無会派は議員)あすなろ
木下敬夫
瀨戸三代
木戸奈諸美(~10月)
交付決定額630,000円
支出総額103,720円
要請・陳情活動費103,720円
会派名(無会派は議員)市民クラブ
佐藤喜典
山添和良
西川英伸
交付決定額1,080,000円
支出総額487,445円
研修費178,760円
広報費32,576円
要請・陳情活動費207,040円
資料購入費69,069円
会派名(無会派は議員)(無会派)
木下敬夫(11月~3月)
交付決定額150,000円
支出総額57,960円
要請・陳情活動費51,660円
資料購入費6,300円
会派名(無会派は議員)(無会派)
髙橋正浩
交付決定額360,000円
支出総額20,900円
資料購入費20,900円
会派名(無会派は議員)(無会派)
瀨戸三代(11月~3月)
交付決定額150,000円
支出総額0円
会派名(無会派は議員)(無会派)
山花剛
交付決定額360,000円
支出総額130,170円
広報費130,170円
会派名(無会派は議員)(無会派)
江曽ゆかり
交付決定額360,000円
支出総額50,000円
研修費50,000円
会派名(無会派は議員)(無会派)
木下美也子
交付決定額360,000円
支出総額54,827円
要請・陳情活動費51,860円
資料購入費
会派名(無会派は議員)(無会派)
和田内和美
交付決定額360,000円
0円
【12ページ】
議員活動を称える(議員表彰)
山崎議長、山添議員に対し、市議会議員として長年の功績が称えられ、「全国市議会議長会」、「北信越市議会議長会」及び「七尾市議会」から、表彰状と記念品が贈られました。
山崎智之議長【在職15年】
山添和良議員【在職15年】
議会の動き
4月
15日
北信越市議会議長会評議員会・定期総会(長岡市)
23日
議会運営委員会
28日
能登繊維振興協会通常総会(中能登町)
5月
7日
全国伝統工芸品振興市議会協議会定期総会(東京都)
14日
志賀原子力発電所視察(志賀町)
19日
全国温泉所在都市議会議長協議会役員会
・総会(東京都)
20日
全国市議会議長会定期総会(東京都)
七尾港整備・振興促進協議会総会
21日
石川県市議会議長会中央要望(東京都)
23日
議会運営委員会
全員協議会
令和7年度第1回臨時会
29日~31日
3委員会合同行政視察(宮城県仙台市、塩竃市)
6月
2日
全員協議会
予算決算常任委員会協議会
6日
議会運営委員会
10日
のと里山空港利用促進議員連盟総会(金沢市)
10日~26日
令和7年度定例会6月会議
18日
議会運営委員会
19日
議会運営委員会
20日
議会運営委員会
26日
全員協議会
予算決算常任委員会協議会協議会
議会改革特別委員会
議会だより編集委員会
30日
能登五市議会議長会定期総会(珠洲市)
7月
7日議会運営委員会
能越自動車道建設促進期成同盟会総会(富山県高岡市)
10日
日本海六県港湾都市議会協議会役員会・総会(秋田県男鹿市)
11日
能登総合開発促進協議会理事会・総会(金沢市)
14日
のと里山空港利用促進協議会総会(輪島市)
議会だより編集の参考にするためアンケートにご協力をお願いします
アンケートの所要時間は1分程度(3問)です。QRコードからアクセスできます。
また、アンケートについては、個人情報等の入力はございませんので、気軽にアンケートへのご協力をお願いいたします。
編集後記
わかりやすく親しみやすい議会だよりをめざして編集作業をおこなっていますが、市民の皆様に満足していただいているかどうかが気になるところです。右側にありますQRコードを読みとっていただいてアンケートにお答えいただければ幸いです。皆様の思いに寄り添いより関心の高い議会だよりになるよう努力いたしますので、よろしくお願いいたします。
編集委員長山添和良
七尾市議会事務局
TEL.0767-53-8433
http://www.city.nanao.lg.jp
発行日
令和7年8月5日発行
七尾市議会だより
URL.https://www.city.nanao.lg.jp
編集
七尾市議会だより編集委員会
TEL
0767-53-8433
発行
七尾市議会
所在地
石川県七尾市袖ケ江町イ部25番地