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長年にわたりそれぞれの分野で尽力
された方々が、栄誉に輝かれました。
矢田町
現ななおあいじこども園園長
生まれ育った地元で約42年間、保育業務に情熱を傾けてきた浦さん。「皆さんに支えられながら、自分ができることを積み重ねてきただけ」と謙遜する。
幼少期は、子どもたちにとって人としての基礎を学ぶ一番大切な時期。職員には一人一人丁寧に関わってほしいと伝え、子どもたちが生きる力を身に付けられるように手助けしている。
「子どもたちの豊かな感性に触れ、日々成長していく様子を見守ることができて楽しい」と浦さんは目を細める。「今後も子どもと関わる仕事を続けていきたい」と話す優しい表情は、子どもへの愛に溢れていた。
花園町
元2等陸尉
「自分を試したい」と陸上自衛隊に入隊。昭和52年から約34年間、厳しい訓練を積み重ね、国の防衛業務や災害派遣業務に尽力した。
主に金沢や名古屋で勤務し、阪神・淡路大震災など多くの被災地に派遣され、壊滅的な被害を受けた惨状を目の当たりにしてきた西村さん。「被災者からのねぎらいの言葉に救われた。世のため、人のためという信念をより強く心に留める機会になった」と当時を振り返る。「訓練や災害派遣など、家を空けることが多く、妻には苦労をかけた」と内助の功に感謝した。
田鶴浜町
元法務事務官
いとこの勧めで法務事務官になった伊藤さん。昭和51年から42年間、金沢刑務所や七尾拘置支所で罪を犯した人の社会復帰の手助けを行ってきた。
金沢刑務所での勤務では、受刑者から目を離さないように長時間集中したり、受刑者同士の争いを仲裁したりと過酷な勤務だったが、仕事仲間との良好な関係が心の支えになったと当時を振り返る。「長く続けられたのは、先輩や後輩のおかげ」と感謝した。「法務事務官は受刑者を更生へと導く大切な仕事」と話し、退職した今でも罪を犯した人たちの再犯防止を願っていた。