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年末年始は、強盗などの凶悪事件や振り込め詐欺、道路の凍結などによる事故の発生が懸念されます。七尾警察署と七尾鹿島防犯協会は警戒活動を強化し、安全で安心なまちづくりに努めます。
皆さんも鍵掛けによる盗難防止や反射たすきの着用による交通事故の防止を心掛け、見守り活動による子どもの犯罪被害の抑止などにご協力ください。
県内では、コンビニなどで電子マネー(カード)を購入させ、そのカード番号を聞き出すという特殊詐欺が発生しています。電話やショートメール、SNSから「有料サイトの未納料金があります。電子マネーで支払ってください。カードを買って、その番号を教えてください」などと連絡がありましたら、まずは詐欺を疑いましょう。
高齢者に限らず若者も被害に遭っています。不安を感じたら、家族や友人、七尾警察署にご相談ください。
問い合わせ
七尾警察署
七尾鹿島防犯協会
電話番号53-0110
皆さん、ヒートショックを知っていますか?ヒートショックとは、気温の変化により急激に血圧が上がったり下がったりすることで体がダメージを受けることです。冬場のお風呂やトイレで起こりやすく、多くの人が亡くなる原因の一つとなっています。
暖かい部屋から寒い脱衣所や浴室に入ると、寒さで血管が急激に収縮し血圧が上がります。その後浴槽に浸かると、血管が急激に広がり血圧が下がります。この急激な血圧の乱高下により体はダメージを受け、意識を失って溺れたり心筋梗塞や脳梗塞などを患ったりします。12月、1月で最も多く発生し、特に65歳以上の高齢者は注意が必要です。
大切な命を守るため、寒さに対し油断や我慢をせずにヒートショック対策を行いましょう。
【対策】
問い合わせ
七尾鹿島消防団連合会
(七尾鹿島消防本部)
電話番号53-0119
市で活動する地域おこし協力隊の取り組みを掲載します。
能登島の「まあそい」魅力を発掘中!
地域おこし協力隊に着任して半年以上が経ちました。現在は能登島地域づくり協議会で、能登島の素材を使った土産「まあそい商品」の販売管理を担当しています。主な内容は、同協議会で販売しているまあそい商品の納品やその在庫の管理です。
まあそい商品には、能登島で採れた唐辛子と八太郎漬けのみそを使った「なんば味噌」や「能登島の海塩」など約20種類があり、道の駅のとじまや島内の民宿で販売しています。さらに今年は、能登島の米粉と塩を使った新商品「のとじまバトンケーキ」を販売することができました。パッケージは能登島に事務所がある能登デザイン室の奈良雄一さんが制作。その企画会議やデザイン選びなどに参加しました。この商品も道の駅のとじまで販売していますので、ぜひ手に取ってみてください。
他にも今年は「まあそいマルシェ」を6月から10月の第4日曜日に開催しました。毎月テーマを変えて食べ物や飲み物、クラフト(手作り雑貨)を販売し、多くの人に楽しんでもらえました。来年も開催を予定しています。ぜひお越しください。
(写真説明)能登島の素材を使った米菓子やみそ、海塩、藻塩
(写真説明)新商品「のとじまバトンケーキ」
(写真説明)7月28日開催の第2回まあそいマルシェの様子
「地域おこし協力隊」制度は、都市部から過疎地域などへ移住し市から委嘱された人が、住民と協働して地域課題の解決に取り組むことです。
七尾市文化財保存審議会会長
塚林康治
七尾城へ登る道は旧道(大手道)だけでなく、実はもう1本あります。しかし、地元の人以外にはほとんど知られていません。
矢田町大門地区から城山展望台へ続く「小松原道」。尾根筋を掘り込んで作られ、最深部は3mほどあります。旧道とは比較になりません。土橋や土塁、落とし石、迷路などの防御面を備え、山頂手前では自動車道建設で寸断された大門道(道路脇に遺構あり)につながっています。
この素晴らしい登り道が、なぜか江戸時代の幾多の古地図にも記されていません。平成5年、これを知った当時の東部中学校3年生たちは、きっと知られたくない秘密の道なんだろうと、通称「隠し道」と呼び合ってきました。
隠し道を世に広めたのは、この中学生たち。保護者や学校、市商工観光課、校区民、地方史研究者など総勢400人余りで登山道の草刈り作業を実施し、全貌を明らかにしました。その後、有志の生徒たちが自力で登り道を測量し、歴史的背景を研究した結果、郷土史の研究活動に優れた成績を上げたものに与えられる「本岡三郎郷土文化賞」第1号を受賞しました。
(写真説明)尾根筋を掘り込んで作られた小松原道
(写真説明)隠し道を塞ぐ巨石と測量する中学生