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更新日:2017年7月5日

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人びとナナイロ

攻めの農業で可能性に挑戦し続ける

中島アグリサービス 松田 武さん(中島町浜田)

中島菜の可能性

健康に良い栄養成分を含むことがマスコミに取り上げられ、一躍注目を浴びるようになった中島地区の伝統野菜「中島菜」。当時水稲を中心に栽培していた松田さんは、作業員が繁忙期以外にも仕事ができるよう、春先に収穫できる中島菜の栽培を始めた。「中島菜は中島で育てていかなければいけない。だったらこれを使わない手はないと思ったんです」と話す松田さん。多くの人に通年で中島菜を提供できる方法はないかと考え、地域で使用されず眠っていたシイタケ乾燥機に着目。試行錯誤の上、安価で鮮やかな緑色の粉末を作ることに成功した。以来加工業者との連携を進め、あめやうどん、パスタなどさまざまな商品を展開。贈答品や土産物としての人気を集め、地元の小売店から県内外へと販路を拡大していった。

現在の悩みは大手食品会社からの需要に対応できないこと。約3トンの中島菜から年間で加工できる粉末は200キログラムほど。軽トラック1台分収穫しても、10キログラム程度の粉末にしかならず、一企業で加工できる量には限界がある。「ニーズはあるのに逃していることが非常にもったいない。粉末加工まででも、やってみたいという人が出てきてほしい」と後継者の出現に期待を寄せている。

変わった農家

45歳で就農するまで、原油タンカーや食品卸会社、小売業などで働いていた松田さん。「変わった農家なんだよね」と自負する通り、身に付いた商売のノウハウを生かした経営手法は、これまでの農家像と一線を画している。現在は地域の元気な高齢者の力を借りて中島菜の増産を図り、その利益を地域に還元する取り組みにも着手し始めた。「商売は一方通行ではいけない。行ったり来たりすることで長続きする。持ちつ持たれつがモットーなんです」と活動の軸にするのは人と人とのつながり。集落外での仕事が多いため、地域住民との会話を大切にし、田んぼの水の管理にも心を配っている。

食育に力を入れる理由

松田さんは中島菜の栽培や米の苗植えから稲刈りまで体験できる食育活動を10年以上前から中島保育園の園児に行っている。農家の役割は農産物が自らおいしくなろうとする働きを手助けすること、そして自然豊かな土地で育まれた農産物は格別のおいしさであること。これらを知ってもらうことが食育で大切な部分であり、地元の農家を守ることにもつながるという。「活動を通して子どもたちに気付かされることは多いんです。機械で一気に収穫した後、道に葉や稲が落ちていると『拾ってきたよ』と大事そうに持ってくる。農業が一粒一粒、一穂一穂の積み重ねであったことを再認識させられる瞬間です」と子どもの育ちと地元農業を守る思いは深い。

能登は優し過ぎる

「農家の生産環境が厳しさを増す中、個々の販売能力が試されています。広い視野、人の空気や時代の流れを読む力など長く続けるためにはいろいろなスキルが必要です」と話す松田さん。円相場や社会情勢にも目を向け、休みの合間を縫って日本各地へ視察にも出向く。「能登は人も土地も優し過ぎる。守りの農業ではなく、攻めの農業を。人生も同じです」と話す笑顔の奥に、挑戦することを生きがいとする強い志をのぞかせていた。

イベント情報

石川県能登島ガラス美術館

電話番号0767-84-1175

特別展BODY/DRESS

女性にとってもうひとつの皮膚ともいえる「ドレス」を軸に、自身の内面に向き合い、そこから立ち現われてくる「身体」という普遍的なテーマを、ガラスという工芸的素材・手法を用いて表現する女性作家によるグル―プ展です。

会期 7月15日(土曜日)~10月22日(日曜日)
開館時間 午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
観覧料 一般800円、中学生以下無料
休館日 7月18日(火曜日)、9月19日(火曜日)、10月17日(火曜日)

能登島"ガラスの丘"プロジェクト ガラ美・感謝祭2017
7月29日(土曜日)と30日(日曜日)、入館者に当館オリジナル絵はがきセットをプレゼントします。

7月30日(日曜日)は市民無料デー
市民の皆さんをガラ美へ招待します!(入館無料)
先着入館100人に記念品をプレゼントします。
(注意)入館時に名簿への記入をお願いします。
(写真)「ガラス亡霊婦人」2006年 村山留里子 高橋コレクション 画像提供:山本現代

石川県七尾美術館

電話番号0767-53-1500

池田コレクション、いきます!

当館所蔵品の中核である「池田コレクション」。七尾市出身の実業家・池田文夫氏(1907~87)が収集した、総点数287点のかけがえのない美術工芸品です。本展では「池田コレクション」から工芸を中心に69点を紹介。いずれも貴重な作品ぞろいです。

会期 7月30日(日曜日)まで
開館時間 午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
観覧料 一般350円、大高生280円、中学生以下無料、祝日は70歳以上観覧料無料
休館日 7月10日(月曜日)、7月18日(火曜日)、7月24日(月曜日)
7月17日(月曜日・祝日)は開館

のとじま水族館

電話番号0767-84-1271

夏は昼も夜も楽しめる!!イルカとのふれあいビーチ
自然の海でイルカたちと触れ合うことができ、輪などで一緒に遊ぶこともできます。イルカたちと仲良くなれるチャンスです。

期間 7月15日(土曜日)~8月31日(木曜日)
時間
平日(月曜日~金曜日)午前11時、午後1時30分、午後3時30分
土日祝午前9時30分、午前11時、午後1時30分、午後3時30分
(注意)8月14日(月曜日)、15日(火曜日)は土日祝と同じ
定員 各回先着20人(小学生以上対象)、電話予約可
料金 高校生以上2,050円、小中学生520円

夜の水族館
普段見ることのできない、幻想的な雰囲気の夜の水族館が楽しめます。

日時 7月16日(日曜日)、7月22日(土曜日)午後6時~午後9時
入場料 一般1,200円、中学生以下(3歳未満を除く)300円
イベント詳細は当館ホームページでご確認ください

公益財団法人演劇のまち振興事業団 能登演劇堂

電話番号0767-66-2323

第6回能登演劇堂ロングラン公演無名塾「肝っ玉おっ母と子供たち」

1988年の初演から約30年を経て、今こそこの作品を、この母親役を、どうしても演じなければならない。仲代達矢のその強い想いのもと、無名塾はひとつになり命の重さと戦争の愚かさを伝える名作に再び挑みます。

日時 10月14日(土曜日)~11月12日(日曜日)
(注意)開演時間は公演日によって異なりますので、お問い合わせください。
休演日 10月18日(水曜日)、10月23日(月曜日)、10月29日(日曜日)、11月2日(木曜日)、11月7日(火曜日)
出演 仲代達矢ほか無名塾
前売料金
A席 一般7,500円、高校生以下5,500円
B席 一般6,500円 高校生以下4,500円
全席指定、当日券は500円増し、未就学児入場不可
チケットの予約・購入は電話またはホームページで。

お問い合わせ

所属課室:企画振興部広報広聴課

〒926-8611石川県七尾市袖ケ江町イ部25番地

電話番号:0767-53-8423

ファクス番号:0767-52-0374

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