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かるたの絵を描いた
水田 綾子さん
七尾・鹿島に伝わる昔話を楽しみながら知ってもらおうと、図書館友の会が制作した「七尾・鹿島むかしかるた」。かるたの絵は、大学で日本画を学んだ水田綾子さん(27歳・馬出町)が描いた。
昔話の絵というと若い人が描くイメージはなかったが、どんな女性なのか気になり取材した。
水田さんは、130年以上続いている手彫りの印判店で、印章彫刻技能士として印鑑を作っている。実際にお会いしてみると職人というイメージとはかけ離れた、やわらかい雰囲気の女性だった。
「七尾・鹿島むかしかるた」は「のとの昔ばなし」という本の著者、坪井純子さん(90歳・矢田新町)が、本を書き上げた時に「かるたを作ったらもっと気軽に昔話を覚えてもらえるのでは?」と考えたことから生まれた。坪井さんが、かるた用の読み上げる文章を作ったが、絵を描く人がなかなか見つからず困り果てていた。そんな時、「しびびの会」という読み聞かせボランティアをしていた水田さんの母親が、図書館友の会の人に「娘が絵を描ける」と紹介したのが、きっかけだった。
小さい頃から絵を描くことが好きで、大学で日本画を学んだ水田さんだが、50枚近くの絵を依頼され、一人でできるか不安だったと振り返る。かるたの絵は、平成25年6月頃から半年かけて制作された。昔話の解説文から物語を想像し、どの場面を1枚の絵にするかを考える。若い水田さんにとって、言葉の意味がわからないことも多く、母親に聞いたり、坪井さんにどんなイメージなのか聞いたりして書き上げた。それでも、水田さんの思いと、坪井さんや図書館友の会の皆さんの思いが違うものもあり、何枚も手直しして、やっと完成した。「でき上がったかるたを見たときは、とてもうれしかった」と話す水田さんの表情は、達成感に満ちあふれていた。
「私が描いた絵のかるたを市民の皆さんが大事にしてくれる。やりがいのある仕事をさせてもらえました。私自身、かるた制作に携わり、こんな昔話があったのかと学ぶことも多かったです。かるたを通して、子どもたちはもちろん、若いお母さんたちにも、七尾の昔話を知ってほしい」と思いを語った。七尾市民である坪井さんと水田さんの思いが詰まった「七尾・鹿島むかしかるた」。かるたの読み上げ文章の裏には、昔話の解説が書かれている。かるたを楽しみながら、皆さんで七尾に伝わる昔話を後世に伝えてほしい。
「七尾・鹿島むかしかるた」のお問い合わせは
中央図書館
電話53-0583
(販売元図書館友の会)
春の叙勲・褒章受章者
長年にわたりそれぞれの分野で尽力された方々が栄誉に輝かれました。
古府町
相川 泰[78歳]
元公立中学校長
矢田町
木下 ひろ子[65歳]
現救護施設「七尾更生園」支援員
上府中町
森 光弘[75歳]
現七尾人権擁護委員協議会会長
江曽町
森田 文枝[61歳]
元恵寿総合病院副院長兼看護部長
庵町(百海町)
瀬川 強[70歳]
元七尾鹿島広域圏事務組合第1消防団副団長
古府町
辻口强[73歳]
七尾仏壇蒔絵製造業従事者
飯川町
佐渡 好紀[67歳]
元七尾鹿島広域圏事務組合消防本部消防司令長
御祓町
間蔵 俊男[84歳]
元海上保安官
能登島須曽町
道下 三基[61歳]
元3等陸尉