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日付 |
2021年06月28日(月曜日) |
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場所 |
ローレルハイツ恵寿 |
高齢者複合施設「ローレルハイツ恵寿」に入居する元理容師の佐藤常久さんが、コロナ禍で散髪に行けず、困っている入居者のため施設内で理髪サービスを始めました。
2年前、体力の低下を理由に輪島市で64年間続けた理髪店を閉め、同施設に入居した佐藤さん。5月に新型コロナの感染が拡大し、外部からの出張理髪サービスが停止。施設長から依頼され、もう一度はさみを握ることを決意しました。
理髪サービスは、入居者や施設職員を対象に、佐藤さんの体調を見ながら人数を限定して行います。愛用のはさみで丁寧に髪を切る佐藤さんは「自分のやりがいにもつながる。できる限り、続けたい」と意欲を見せました。利用者は「1カ月半ぶりの散髪ですっきりした」と笑顔を見せ、施設長の内田かおりさんは「佐藤さんの様子を見た入居者が、私にもできることはないかと相談がある。良い刺激になっている」と目を細めました。