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更新日:2016年6月3日

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「花嫁のれん」は、幕末から明治時代初期にかけて加賀藩領だった地域に見られた婚礼のしきたりの一つ。花婿宅の玄関で合わせ水の儀式を終え、両家があいさつを交わした後、花嫁が仏間の入口に掛けられたのれんをくぐり、仏壇参りをしてから結婚式を始める。

一本杉通りの商店や民家など約五十カ所に、約百数十枚の「花嫁のれん」を飾り、町なかをのれん一色に染める花嫁のれん展。開幕を告げる花嫁道中は、毎年、実際のカップルが主役を務め、仙対橋から花嫁のれん館までの道中を練り歩く。

今年で13回目を迎えた花嫁のれん展は、4月29日昭和の日から母の日でもある5月8日まで開催。

その開幕を飾るのは、この日実際に晴れの日を迎える新郎新婦が練り歩く花嫁道中。今年の主役は、東京都の羽鳥竣介さんと智子さん。艶やかな打掛姿の智子さんは竣介さんに寄り添い、仙対橋を出発。一本杉通りの石畳を魚町の木遣り衆を先頭に、ゆっくりと歩み始めた。花嫁道中を一目見ようと多くの人が詰め掛け、木遣り歌や長持唄と尺八の音色に耳を傾けながら、二人を祝福していた。花嫁のれん館前では、能登に伝わる風習の縄張りや合わせ水の儀が行われ、白無垢に着替えた花嫁は「花嫁のれん」をくぐり、仏壇にお参りした。

昨年9月に旅行で能登を訪れ、一本杉通りでこの花嫁道中のことを知った二人。花嫁のれん館ができることやまちの雰囲気が気に入りその日のうちに応募を決めたという。結婚式を石川県でしたいという願いが叶い、能登七尾に古くから伝わる婚礼文化に触れた二人。新たな門出を飾る素晴らしい一日になった。

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