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更新日:2022年1月1日

No34平成25年第1回(3月)定例会テキストブック版

表紙(1ページ)

七尾市議会だより

もくじ

2から4定例会の概要

5から12代表質問・一般質問(16名が登壇)

13審査要旨・臨時会の概要

14提出された議会議案・議会の動き

花嫁のれん「花嫁のれん館」

2~4ページ

平成25年第1回定例会概要~平成25年度当初予算を可決~

第1回定例会は2月28日から3月22日までの会期で行われた。市長から提案された平成25年度一般会計予算などの議案76件、請願1件が各常任委員会に付託され、審議された。最終日には各常任委員長から委員会における審査の経過と結果が報告され採決を行った結果、議案が全て可決され、請願は継続審査となった。意見書等に関する議会議案10件が提出され、全てが可決された。追加議案1件、同意案3件の提案理由説明が行われ、採決した結果、同意された。また、石川邦彦議長の辞職が許可され、直ちに議長選挙を行った結果、杉本忠一議員が当選し、市議会定例会を閉会した。

一般会計予算

320億7,000万円

(対前年比15億5,000万円5.1%増)

予算総額644億2,911万8千円

(一般会計・特別会計・公営企業会計をあわせたもの)

平成25年度当初予算歳入の概要

市税は、固定資産税や市民税などを含め、前年度比0.6%減の79億3,722万円を見込んでいます。地方交付税は、一部事務組合の組織の見直しなどにより、1.5%増の109億3,500万円を見込んでいます。

平成25年度当初予算歳出の概要

市民の安全・安心の確保に向けて、防災ラジオの配備や消防無線のデジタル化を図るため消防費で39.8%、また、北陸新幹線開業PR推進ファンドへ2億円の貸付を行うことから商工費で31.7%と大幅な伸びになりました。

平成25年度当初各会計別歳入歳出予算総括表(単位:千円)

区分

一般会計32,070,000千円

区分

公営企業以外の特別会計

ケーブルテレビ事業特別会計510,219千円

国民健康保険特別会計7,377,801千円

後期高齢者医療保険特別会計688,571千円

介護保険特別会計6,450,595千円

簡易水道事業特別会計247,100千円

下水道事業特別会計3,528,066千円

公設地方卸売市場事業特別会計128,841千円

西岸財産区特別会計118千円

小計18,931,311千円

区分

公営企業会計

水道事業会計2,561,619千円

病院事業会計10,866,188千円

小計13,427,807千円

合計64,429,118千円

平成25年度当初予算重点分野の概要

【平成24年度補正予算による緊急経済対策を含む】

~住みよい七尾市をめざして~

訪れたくなるまちづくり

移住・交流の推進

新規事業七尾市移住・交流推進協議会(仮称)の設立200万円

新規事業移住ポータルサイトの構築400万円

新規事業空き家活用事業150万円

新規事業七尾暮らし支援事業280万円

拡充定住促進住宅取得奨励金4,800万円

新規事業若者定住賃貸住宅家賃アシスト事業120万円

北陸新幹線開業対策の推進

【観光案内所の設置】

新規事業七尾駅・和倉温泉駅観光案内所の設置840万2千円

【二次・三次交通の確保】

新規事業案内看板の設置150万円

新規事業まりん号運行体制の充実620万円

2015年春北陸新幹線金沢開業金沢ー東京約2時間30分

【七尾の魅力発信】

新規事業旧中央図書館周辺整備構想の策定600万円

新規事業旅行エージェントの招へい160万円

継続事業能登の里山里海魅力発信462万円

継続事業能登演劇堂「ロミオとジュリエット」1,990万円

【マイス(MICE)などによる交流人口の拡充】

継続事業合宿等の誘致1,829万6千円

継続事業能登和倉万葉の里マラソン500万円

新規事業世界農業遺産国際会議700万円

新規事業全国農業担い手サミットいしかわ31万円

新規事業寺町サミットIN七尾350万円

新規事業全国名水サミット100万円

新規事業日本ジュニアヨットクラブ競技大会90万円

安全・安心市民の暮らし

消防・防災対策の推進

継続事業緊急防災情報告知システムの整備2億8,997万9千円

継続事業防災ラジオの配備1億6,256万円

継続事業防災倉庫整備(3基)840万円

継続事業避難経路整備事業87万円

新規事業消防無線のデジタル化整備3億883万8千円

新規事業中島分遣所の改築1億710万円

新規事業消防用自動車の整備9,009万円

新規事業消防団詰所の改築3,226万9千円

継続事業通学路の安全対策800万円

新規事業道路照明・トンネルの点検502万円

継続事業橋梁長寿命化計画による修繕7,005万円

継続事業除雪対策1億4,808万7千円

継続事業鵜浦漁港の整備9,116万円

継続事業三室漁港高潮対策7,143万円

継続事業住宅の耐震改修の促進698万9千円

福祉サービスの充実

【子育て支援体制の充実】

拡充子ども医療費の助成9,065万9千円

新規事業ひとり親家族等日常生活の支援26万9千円

新規事業未熟児養育医療費の給付450万7千円

新規事業山王放課後児童クラブ施設の新築2,251万6千円

継続事業一類疾病等予防接種事業5,230万円

【生きがい・自立支援の充実】

継続事業生涯現役推進事業45万円

継続事業障害者社会参加促進事業437万2千円

【子ども医療費助成制度の推移】

活力溢れる地域産業づくり

【商工業の振興】

継続事業産業振興プランの策定472万5千円

新規事業商店街シャッターオープン事業600万円

継続事業企業誘致の推進1,753万8千円

【6次産業化・ブランド化への支援】

新規事業公設市場活性化創出プランの策定300万円

新規事業能登ななお農産物の販路拡充大133万2千円

継続事業6次産業化の推進180万円

継続事業トリガイ養殖基盤の整備180万円

【農業基盤の整備】

拡充圃場整備の促進2,029万2千円

継続事業農業体質強化基盤整備事業5,701万6千円

新規事業熊木川地区土地改良総合整備5,000万円

未来を担う人づくり

【教育環境の充実】

継続事業小丸山小学校の建設15億7,066万8千円

新規事業山王小学校プール改修工事4,200万円

新規事業里山里海自然館(仮称)整備構想の策定50万円

継続事業スクールバスの運行管理1億1,983万2千円

継続事業中学校再編整備の推進100万円

【学習機会の充実】

継続事業ふるさと伝統芸能子ども発表会116万5千円

継続事業七尾市・金泉市中学生の相互交流300万円

継続事業世界農業遺産子ども交流96万円

新規事業学力向上対策事業283万4千円

【スポーツ・文化の振興】

新規事業マレットゴルフ場の整備1,000万円

新規事業城山陸上競技場の整備7,659万6千円

産業・交流・市民生活を支える社会基盤の整備

【道路網の整備】

継続事業能越自動車道の整備促進4,612万6千円

新規事業和倉2号線の道路整備2,263万円

新規事業西湊24号線の道路整備3,008万4千円

【地域公共交通の充実】

継続事業コミュニティバスの運行3,980万5千円

継続事業のと鉄道利用促進等対策3,869万4千円

【生活環境の充実】

新規事業し尿処理施設の改修5億8,950万円

新規事業旧焼却施設の解体3億9,428万6千円

新規事業上水道管理センター計装設備更新9,262万円

協働のまちづくりの推進

【協働によるまちづくりの推進】

継続事業まちづくり推進事業3,756万6千円

新規事業七尾市シンボル等制定258万5千円

【情報共有の推進】

継続事業ケーブルテレビ番組の制作・放映1億8,109万7千円

継続事業ホームページの管理運営606万2千円

継続事業広報ななお・パンフレット等1,822万5千円

【効率的な行財政の推進】

継続事業七尾市行財政改革3次プランの策定38万9千円

新規事業上水道料金窓口業務等の民間委託6,436万5千円

新規事業期日前投票システムの導入1,200万円

新規事業人事給与システムの更新405万円

新規事業七尾市総合計画(基本計画)の見直し60万円

5~12ページ

会派代表質問

小丸山公園下の駐車場整備について

市民クラブ

佐藤喜典議員

小丸山公園のテニスコート跡地は、春の桜まつりをはじめ、多くのイベント開催の際、駐車場として利用されています。この駐車場はアスファルト舗装されていません。また、一本杉通り、あるいは花嫁のれん館まで100メートルという距離にあり、市街地の観光に寄与する唯一の単独公営駐車場ではないかと思います。予算措置もありますが、整備をすれば、美しくなるのではないかと思います。また、新たに旧中央図書館周辺整備構想も策定されると伺っています。100メートル区間だけではなく、公営の駐車場や道路の拡幅整備、案内看板設置も、この構想に盛り込んでいけないかも併せて伺います。

不嶋市長

新年度新たに旧中央図書館周辺の整備構想を策定することにしています。ご指摘のテニスコート跡地も隣接地であることから、この構想に含めて一体的に整備をしていきたいと考えています。周辺の道路整備や案内板の設置についても、同様にこの構想の中に位置付けて検討していきます。

その他の質問項目

  • 平成25年度予算
  • 定住対策
  • 人員管理
  • 体罰
  • 学校給食

公民館の今後のあり方と「小さな市役所構想」について

荒川一義議員

1.地区公民館のコミュニティ化と所管を教育委員会から市長部局に変更することについてどのような考えなのかを伺います。2.行財政改革第3次プランや総合計画において、今後の財政の縮小に備え、地域審議会を核とした安定した自治構造の全体像をどう位置付けるのか。3.小さな市役所構想の見解と市への導入について伺います。

不嶋市長

1.公民館にコミュニティセンター機能を持たせる場合は、提案の様な所管替えの方法もありますが、職員の兼任、施設の共管という方法もあると思っています。2.平成25年度見直しを予定している行財政改革3次プランでは、協働のまちづくりを柱にし、公民館と地域コミュニティセンターのあり方を整理して位置づけていきたいと思っています。また、公民館と地域独自の取り組みや仕組みでどこでどんな役割分担をするかを明らかにしていきたいと思っています。3.地域センター化、地域振興センター的な機能は小さな市役所につながると思っています。目指すところはそこではないかと思っています。

その他の質問項目

  • 緊急経済対策としての公共事業
  • 「クール・NANAO」と「シティプロモーション」を生かした戦略
  • MICE誘致による交流人口拡大戦略
  • 七尾市教育委員会委員長・教育長への就任
  • 七尾市スポーツ大使とNANAOアスリートネットワークの構築
  • 公立能登総合病院

世界農業遺産の取り組みと今後について

清友会

中西庸介議員

世界農業遺産に認定され2年がたとうとしています。いまだに多くの市民から、よくわからないと言われています。この事業を前進させるには、市民一人一人の理解と協力が不可欠で、地域力を持って推し進めないと難しいと考えます。どのように取り組むのか伺います。

小川産業部長

世界農業遺産に認定された平成23年度は、能登の里山里海を多くの方に知っていただくため、ポスターやパンフレット、懸垂幕によるPRを行いました。平成24年度は産業部内に世界農業遺産・6次産業化推進総室を新設し、7月には民間団体とともに七尾市里山里海会議を設立しました。この会議で、里山里海の理解を深める機会づくりや保全への取り組み、地域資源の活用策などについての意見交換を行い、今後の取り組み方針として、里山里海に関心を持つこと、参加できる取り組みに重点を置くことを確認しました。これを受け、2月に小学生による環境学習活動の成果や保全に取り組む方々による事例などを発表する市民対象のシンポジウムを開催しました。平成25年度においても能登の里山里海の周知を目的に、市民対象のシンポジウムを開催し、市民参加型の取り組みを引き続き行っていきます。

その他の質問項目

  • 健全財政の取り組み
  • 七尾市教育行政の目標と基本施策
  • 経済政策

市税収入の減少傾向対策について

等政会

杉本忠一議員

市税収入が毎年減ってきています。新年度の一般会計歳入歳出予算では、前年度との対比で約5,100万円の減収となっています。税収が減っていく状況に対し、行政の役目、運営の課題は山ほどあります。その対応をどのようにしていくのか伺います。

不嶋市長

今後の税収確保対策については、産業振興プランの策定や北陸新幹線金沢開業による交流人口の拡大を進める中で、裾野の広い観光産業を核として、外貨を獲得し、さらに地域内に循環する仕組みもつくり、既存の地場産業や商店街を元気にするような対応をしていきたいと考えています。一方、歳出の抑制については、自助、共助の精神に基づく協働のまちづくりを進め、さらなる行政組織の簡素化、事務事業の見直しを行うことにより、これまで以上に合理化、効率化を図っていくことにしています。平成25年度中に策定する行財政改革3次プランには、このような視点から歳入歳出両面にわたって十分な検討を行い、将来にわたっての持続可能な行財政運営の実現に資するものにしていきたいと考えています。

その他の質問項目

  • 安全協定
  • 入札問題
  • 七尾港の利用拡大
  • 広域圏事務組合の解散
  • 七尾線存続

年間10万人のスポーツ合宿誘致の対策について

灘会

桂撤男議員

能登有料道路が3月31日から無料になり、2年後に能越自動車道が全線開通すると格段に交通アクセスがよくなります。この機に乗じて交流人口の拡大を図ることは、当市における最重要課題であると思います。その中でも、スポーツ合宿の誘致は、特徴的で大変有力な手段となっていると思います。今年度は3月末まで少し残していますが、利用客をどれくらいと見込んでいるのでしょうか。サッカー以外のスポーツ交流人口の拡大策について考えを伺います。

不嶋市長

今年度の利用見込み数は、約5万5,000人泊で、経済効果としては、約6億円を見込んでいます。来年度はマレットゴルフ場の整備、城山陸上競技場の大規模改修にも取り組んでいきます。引き続きこういった施設を利用し、スポーツ合宿の誘致に当っていきたいと考えています。交流人口の拡大のためには、合宿誘致を進めていくとともに、平成26年度末の北陸新幹線金沢開業、あるいは能越自動車道の全線開通なども見据えながら、首都圏での誘客事業を来年度から強化していきたいと考えています。実施に当たっては、県、県観光連盟、能登半島広域観光協会などと連携していきます。また、旅行会社などを招へいして、新たな観光資源の発掘や旅行商品の開発にも努めていく考えです。

その他の質問項目

  • 行財政改革3次プラン
  • 新たな商業圏の立地
  • 15カ月予算

一般質問

旧中央図書館周辺の整備構想について

木下敬夫議員(礎)

旧中央図書館周辺の整備構想は、今年10回目を迎える花嫁のれん展や安部龍太郎さんの小説「等伯」の直木賞受賞による長谷川等伯生誕の地七尾を生かした観光拠点づくりに期待が持てます。そこで、交流人口の拡大と中心市街地の活性化に大きく寄与すると期待される整備構想をどのように仕上げていくのか。また、地元関係者や諸団体の意見や要望も今後出てくると予想されるが、検討し合える場づくりを行うのか。併せて、整備に向けてのスケジュールを伺います。

不嶋市長

旧中央図書館は小丸山公園と一本杉通りをつなぐ非常に重要な位置にあると受けとめています。整備にあたっては、等伯生誕の地、一本杉の花嫁のれん展、杉森文庫があることを考慮し、また、地元には高齢者が多く、憩いの場も提供しなければという思いもあります。こうした地域の特性を生かしながら、落ち着いた空間にし、併せて訪れる皆さんの中心市街地への回遊拠点にもしたいと思っています。地域の皆さんや関係者も多いわけですので、協議の場を設けるかについては、今後考えさせていただきたいと思いますが、十分意見集約を図る中で平成25年度中に整備構想を煮詰めたいと考えています。

その他の質問項目

  • 津波避難訓練
  • 全国名水サミット
  • ハッピーリタイアメント

介護保険など、福祉サービス改革について

山崎智之議員(市民クラブ)

介護保険料値上げから1年がたちます。介護福祉サービスの現状や財源は依然として厳しいのでしょうか。さらなる値上げ等も必要な状況なのでしょうか。また、高齢者負担の軽減策も消費税増税が決定した中、国の負担割合を拡充していくことは当然ですが、市としても単独の軽減策を検討すべきだと思うが考えを伺います。

不嶋市長

要介護等認定者数は年々増加しており、1月末現在で3,329名です。65歳以上の第1号被保険者数の約19%に当たります。介護保険のサービス給付費も24年度実績見込みでは、在宅介護サービス、地域密着型サービスともに前年度比105%、施設サービスは103%と増加しています。また、第5期計画では特養50床、特定施設28床、小規模多機能型居宅介護施設2施設が整備されます。これに伴い、介護保険の給付の増加も免れないと考えています。軽減策については、認定者の約9割が75歳以上の高齢者です。74歳までに介護予防に取り組み、介護を必要としない活動的なお年寄りを増やしたいです。こうした高齢者が増えることが結果としてお年寄り自身の負担軽減につながるという基本的な考えを持っています。

その他の質問項目

  • 公共施設内の交通安全対策
  • 通学路の街灯設置
  • EV等の急速充電器の設置
  • コロサスキー場への動く歩道整備

カキ殻有効活用施設について

永崎陽議員(清友会)

事業の進捗が見えてきません。いつごろ処理施設が完成し、稼働するのか、進捗状況を伺います。また、建設予定地が軟弱地であるが、その対応としてどのような工事をするのか。カキの養殖業者の負担軽減について、実際金額的に幾ら軽減されるのか。さらに、当初計画どおり、平成30年くらいにはカキ殻処理はできるのか、見通しを伺います。

小川産業部長

廃棄物処理施設であるため、現在、県の廃棄物担当課と施設の設置について協議中です。設置許可がおり次第、現地工事に着手し、9月末までに完成させ、10月より稼働することを目指しています。軟弱地盤対策については、施設内及び周囲約6メートル程度にセメント混合による地盤改良を行い、建物についてはコンクリート杭を施工する予定です。負担軽減について、負担額は約3,500万円で、当初の事業計画での負担額7,000万円の半分程度軽減となっています。有効利用の計画ですが、笠師地内で集積されているカキ殻については、新たに暗渠排水の疎水材として利活用しており、今後も県営補助整備事業等の中で継続する計画です。また、肥料などとしても利用し、平成30年には現在集積されているカキ殻の全量を活用できると考えています。

その他の質問項目

  • 施設の老朽化対応
  • 焼却炉解体
  • ケーブルテレビ事業
  • 能登島電気自動車構想

七尾市まちづくり基本条例の活用について

高橋正浩議員(礎)

前回の議会で市民側が自助及び共助によって行うべきことと、行政が公助として行っていくことの役割分担について、個別具体に確認し合いながら協働のまちづくりを進めるという答弁がありました。地域の抱える問題、あるいは今後、自ら解決していくべき課題は多岐にわたります。個別具体に確認するといっても、テーマによって行政側の窓口や担当が異なるので、地域が抱える問題や市民、地域の提案をどのように行政と協議のテーブルに載せていくかが市民側からは見えにくいのが現状ではないでしょうか。市民と行政とが協議する場は今後、必要になってくると思われますが、考えを伺います。

不嶋市長

防災、防犯、健康、高齢者対策など地域における様々な課題や問題も地域の実情によって変わってきます。地域の熟度、温度差があることも事実です。こうした中、地域でも自分たちでできることは何なのか。自助と共助の観点から十分に話し合いを行っていただき、課題も含めて整理をお願いしたいと思っています。市でも地域で取り組んでいただく望ましい事務事業は何なのか、整理を行っていきたいと思っています。25年度早々には地域の皆さんと行政が互いの思いを持ち寄って、いわゆるキャッチボールのできる協議の場を設けたいと考えており、具体的な行動に発展させて、協働のまちづくりを進めていきたいと思っています。

その他の質問項目

  • 教育向上
  • 発信力向上

西エリア統合中学校について

垣内武司議員(等政会)

中学校再編整備による西エリア統合中学校の教育委員会の取り組みは、平成24年6月に田鶴浜小中学校保護者説明会、8月に中島小中学校保護者説明会を開催していますが、中島地区からは中島中学校単独校の要望が出ています。そこで、新教育長には前教育長からどういった内容が引き継がれ、西エリア統合中学校についてどのような考えか伺います。

近江教育長

西エリア統合中学校については、教育委員会の大きな課題の一つとして認識をしています。平成24年12月定例会の前觀田委員長、前三浦教育長が退任の挨拶でも触れられていた、七尾の未来を担う子どもたちにより良い学習環境の場を提供するため、早期に統合中学校の実現を果たしたいという熱い思いに、私も感じ入ったところです。西エリア統合中学校をできるだけ早く実現し、耐震化対策と適正規模、適正配置による充実した教育環境及び安全安心な教育環境のもとで、生徒も教員も切磋琢磨しながら質の高い教育の実現を果たしていきたいと考えています。教育長として、これからも教育委員会が平成23年9月に提示した田鶴浜中学校跡地での西エリア統合中学校の早期建設に向けて、中島地区の保育所、小中学校の保護者の皆様、地域の皆様のご理解を得られるよう話し合いの場を模索しながら、粘り強く未来の七尾を担う子どもたちのために協議を重ねていきたいと考えています。

その他の質問項目

  • 旧西岸小学校跡地

原子力防災について

山添和良議員(市民クラブ)

原発から30キロ圏内にある自治体の長として住民の安全安心を守るという視点で原発に関する学習を深めることも必要だと思います。考え方、学習内容が多種多様になれば、もっと有意義だろうと思います。脱原発を目指す市長会議に加盟することに関し、どのような考えなのか伺います。また、住民の安全安心を守るという点では、北陸電力との原子力安全協定の締結についての考えも伺います。さらに、県の原子力防災計画のうち30キロ圏内に住んでいる15万人の避難先の計画が発表されました。七尾市民の避難先が2カ所に分かれたことに対しての思いを伺います。

不嶋市長

脱原発を目指す市長会議の状況は、開催ごとに資料などをいただき活動内容を承知しており、今のところ参加する考えはありません。また、安全協定の締結については羽咋市、中能登町とともに立地自治体と同じような権限を求めていきたいと思っています。さらに、避難先については、速やかに原発から遠ざかる方向に避難することは、極めて現実的な対応だと思います。能登町に避難した市民の南側への二次避難は、県地域防災計画の修正案に海路、空路などあらゆる手段の確保を図ることが盛り込まれています。分かれて避難しても早い段階で南側の金沢市及び野々市市の施設に避難ができるようになると考えています。

その他の質問項目

  • 統合中学校の適正規模
  • 就学支援事業
  • 図書館ネットワーク
  • 障害者雇用

住宅リフォーム助成制度について

礒貝和典議員(無会派)

全国の自治体で住宅リフォーム助成制度が広がってきています。その数は、2012年7月現在で3県と530自治体にまで広がりました。県内でも羽咋市、津幡町、川北町で実施され、さらに内灘町、能美市では実施を検討しています。この制度は、住民からも地元業者からも大変喜ばれており、当初予算では足りなくなり、追加補正する自治体が相次いでいます。羽咋市では、経済効果が11.5倍、津幡町では8.5倍と担当課では報告しています。そこで、羽咋市や津幡町での住宅リフォーム助成制度の経済効果についての感想を伺います。また、七尾市でも実施に向けて決断すべきと考えますが見解を伺います。

端建設部長

経済効果の数値はそれぞれの市町で、リフォーム全体の工事費を単に助成額で割った数字であり、これが経済効果を反映している数値という解釈はできないと思っています。これらのことから、特に感想はありません。現在取り組んでいる住宅用太陽光発電システム設置補助金、介護保険住宅改修事業など、それぞれ目的を持った助成を今後も実施していく予定です。そのようなことから、老朽化等に伴う新たな住宅リフォーム制度の創設は、現在考えていません。

その他の質問項目

  • 金融円滑化法
  • 子ども医療費助成制度
  • 志賀原発
  • 生活保護
  • TPP
  • まりん号運行
  • 介護保険料
  • 新電力
  • 原発安全授業

能登有料道路(のと里山海道)と県道とのアクセスについて

杉木勉議員(灘会)

能登有料道路は「のと里山海道」に名称が変わり、無料化されます。現在、能登有料道路が通過している中島町土川地域は過疎化が進んでいます。この地域には主要地方道福浦港中島線と一般県道土川浜田線が通っていますが、これがのと里山海道に直結することで市内への通勤が非常に便利になり、過疎化対策にもなるかと思います。また、この地域は、志賀原子力発電所から半径10キロ圏内に位置しています。万が一志賀原発で何かあった場合、最短でのと里山海道に乗れることで避難が敏速にできるという利点もあると思います。そういうことを踏まえ、県と交渉していただけないか伺います。

不嶋市長

議員提案の県道へのアクセス箇所が有料道路の徳田大津インターから横田インターまでの間にあり、インター間の距離は11.1キロです。その中間にインターを設置するということは、地域の安全性あるいは利便性を高める上で、極めて有効な考えかなと思っています。インターの設置に当たっては、広域的な緊急避難道路としての利活用と地域の皆さんの利便性の向上という観点もあります。こういった点を踏まえ、設置の妥当性あるいはその整備手法などを整理していく必要があると思っています。今後道路管理者である県と調整していきたいと考えています。

その他の質問項目

  • 少子化対策
  • 和倉温泉を中心とした市内西エリア救急体制
  • 公設地方卸売市場

市民の健康推進と医療費の抑制について

伊藤厚子議員(無会派)

全国的にも医療費の増大が深刻な課題となっています。その対策として、レセプトの電子利用化で効果を上げている呉市の取り組みが注目されています。電子化は、医療提供の重複化や頻繁に外来受診をしている患者を抽出することに役立ち、適切な保健指導が可能となり、医療費の適正化や被保険者の負担軽減にもつながっています。当市でも、取り組めないか伺います。

岡野健康福祉部長

レセプトデータの利活用については、特定健診の結果、メタボリックシンドローム該当者等の個別保健指導、それ以外の方には、正常な方も含め結果相談会を開催しています。保健指導の内容は、生活習慣病の発症及び重症化の予防のため、科学的根拠に基づいた健康情報を提供し、自らが生活習慣病を見直していただく支援を行っています。また、予防事業は、レセプト分析結果や特定健診結果を基に、各地区の健康課題に応じた生活習慣病予防教室を地域に出向いて実施しています。今後の取り組みとして、対象者の課題に応じた保健指導を強化し、医療機関との連携を進めたいと思います。また、これまで実施している重複服薬者、多受診者の訪問指導等に加え、25年度には試行的にジェネリック医薬品差額通知事業に着手し、医療費の抑制に努めることとしています。

その他の質問項目

  • 空き家活用事業
  • 子育て支援体制
  • 防災体制の強化
  • 小中学校の耐震化と防災、省エネ対策

除雪機購入補助について

松本精一議員(礎)

地域の通学路、歩道、生活道路の除雪や高齢者宅の除雪など、高齢化が進む地域の除雪対策として、歩行型除雪機購入に対する助成制度を検討してはどうか。共助意識や地域ぐるみの一体感も醸成されます。さらに、七尾市の六つの柱である安心・安全な市民の暮らし、協働のまちづくりの推進にも合致します。考えを伺います。

不嶋市長

市道の歩道除雪については、現在、道路除雪計画で指定された路線21カ所約23キロにわたり、建設業者に委託して歩行空間の確保を行っています。地域づくり協議会や自主防災組織などが独自に歩行型の除雪機を保有して、自主的に地域の除雪を実施していただくことは、まちづくりの理念であります、市民が自立と共助に基づき、市民の力で幸せを実感できる地域社会を実現することにも合致するわけでありまして、非常に有意義なことだと考えています。地域での自主的な除雪の意向などもしっかりと確認をさせていただきながら、モデル事業として除雪機の購入について支援ができるかどうか、前向きに検討していきたいと考えています。

その他の質問項目

  • 個人情報提供
  • 交流人口の拡大策
  • 地方公務員の給与・退職金

有磯小学校跡地について

岡部俊行議員(灘会)

旧有磯小学校は平成22年9月に廃校になり、37年間の学校の歴史に幕を閉じました。2年5カ月が経過した現在も地域活動の場としての要望もなく放置されたままです。また、耐震化基準も満たされていないため、第三者に譲渡することもできません。施設の安全管理については、警備会社と契約はしているものの、校門の施錠も完全なものではなく、容易に取り外しができるため、敷地内には、多数の車両が進入しているのが実態であり、危険な状況下にあります。そこで、今後、市が保有する有磯小学校跡地管理について、どのような考えを持っているのか。また、校舎の撤去等の考えはないのか伺います。

三室教育部長

有磯小学校跡地は、子ども教育課が管理しています。学校敷地のり面の草刈り等は、地域住民に迷惑がかからないよう対応していきたいと考えていますが、地域の方々にもご協力をお願いしたいと思います。また、学校敷地の出入り口における鎖の施錠は、南大呑公民館の利用者やスクールバスが出入りする関係から、鎖の施錠は難しいと考えています。校舎の防犯対策については、合板を張るなどして不法侵入を防ぐ対応をしていきたいと考えています。なお、校舎の取り壊しは、多額の費用を要することから難しいと考えています。

その他の質問項目

  • 地籍調査事業

13・14(裏表紙)ページ見出し

審査要旨

常任委員会の審査要旨

総務企画、教育民生、産業建設各常任委員会に付託をされた議案・報告の審議が行われた。

総務企画常任委員会

議案39件、請願1件を審議し、議案については、全会一致で原案のとおり可決した。請願については、閉会中もなお、審査を継続する必要があると認め、その旨、議長に申し出を行った。なお、次のような2点を申し添えた。まず、入札制度について。当然のことながら、公正・公平であること、透明性や競争性が求められる制度であり、今後も適宜、制度のあり方を調査・検討し、趣旨に沿った適切な運用に努めて欲しい。次に、市有車両の事故がいまだ散見されることから、更なる事故防止の徹底を図るよう意見を付した。

教育民生常任委員会

議案20件を審議し、全会一致で原案のとおり可決した。これからの七尾のためにも市全体で取り組むべき2点について申し添えた。まず、少子化対策について、出産祝い金等、従来からある制度に加え、七尾で恋をし、結婚し、そして子育てをしたいと思えるようなイベント等も含めた仕組みづくりを検討する。また、七尾は長谷川等伯生誕の地。全国的にも有名な画聖のPRをもっと具体的に見える形で取り組んで欲しい。来年度は北陸新幹線金沢開業、能越自動車道全線開通で七尾の魅力を発信できるチャンス到来の年。今年度も選択と集中の積極予算だが、今後の補正予算において、この2点については、本気で取り組んでいただくことを期待すると意見を付した。

産業建設常任委員会

議案20件を審議し、全会一致で原案のとおり可決した。なお、国が日本経済の再生に向けて、大胆な金融緩和、機動的な財政出動、民間投資を喚起する成長戦略を一体として実施し、デフレ脱却と持続的な経済成長の実現を図るため、大型補正予算と平成25年度予算を一体的なものとする、いわゆる「15カ月予算」の考え方による切れ目のない経済対策を実行すると示す中、当市においても、国の緊急経済対策に基づく大型補正予算に対応し、圃場、漁港や道路整備などについて所要額が計上されているが、雇用機会の確保や経済対策に効果がある公共事業の早期執行を強く要望するとの意見を付した。

平成25年第1回定例会採決結果一覧表(賛否が分かれたもの)

議案名:議案第1号平成25年度七尾市一般会計予算

審議結果:可決

賛成

高橋正浩

山崎智之

山添和良

佐藤喜典

木下敬夫

岡部俊行

久保吉彦

杉木勉

荒川一義

松本精一

伊藤厚子

垣内武司

永崎陽

大林吉正

桂撤男

高僧弘

中西庸介

今田勇雄

杉本忠一

木下孝輝

反対

礒貝和典

議案名:議案第5号平成25年度七尾市介護保険特別会計予算議案

審議結果:可決

賛成

高橋正浩

山添和良

佐藤喜典

木下敬夫

岡部俊行

久保吉彦

杉木勉

荒川一義

松本精一

伊藤厚子

垣内武司

永崎陽

大林吉正

桂撤男

高僧弘

中西庸介

今田勇雄

杉本忠一

木下孝輝

反対

山崎智之

礒貝和典

議案名:第33号七尾市職員退職手当条例の一部を改正する条例について

審議結果:可決

賛成

高橋正浩

木下敬夫

岡部俊行

久保吉彦

杉木勉

荒川一義

松本精一

伊藤厚子

垣内武司

永崎陽

大林吉正

桂撤男

高僧弘

中西庸介

今田勇雄

杉本忠一

木下孝輝

反対

山崎智之

山添和良

佐藤喜典

礒貝和典

注)議長は採決に加わりません。

平成25年第1回臨時会の概要

平成25年第1回臨時会は、1月21日の1日間の会期で行われた。市長から提案された、同意案第1号七尾市名誉市民の推挙についての提案理由説明が行われ、採決を行った結果、同意され閉会した。

審議された主な内容

同意案第1号七尾市名誉市民の推挙について。長きにわたって衆議院議員を務められた故瓦力氏に対し、七尾市名誉市民の称号を贈り、顕彰したく、議会の同意を願うもの。

議会人事について

平成25年第1回定例会において、議会人事に左記の通り変更がありました。

議長

石川邦彦議員退任

杉本忠一議員就任

裏表紙(14ページ)

今議会において、審議された請願の結果は下記のとおりです。

請願第1号

北電との同意権を含む安全協定締結を早急に実現させるよう求める請願

暮らしの安全を願う市民ネットワーク

世話人笹川栄子

継続審査

今議会において、提案された議会議案の結果は下記のとおりです。可決された意見書は、政府各関係機関へ提出しました。

議会議案第1号

中小企業の再生・活性化策の充実・強化を求める意見書:可決

議会議案第2号

配合飼料の価格高騰対策を求める意見書:可決

議会議案第3号

ブラッドパッチ療法の保険適用及び脳脊髄液減少症の診断・治療の推進を求める意見書:可決

議会議案第4号

地方交付税の削減に反対する意見書:可決

議会議案第5号

B型・C型肝炎ウイルスによる感染者及び患者の救済に関する意見書:可決

議会議案第6号

看護師等の夜勤改善・増員を求める意見書:可決

議会議案第7号

持続可能な市町村国保の構築を求める意見書:可決

議会議案第8号

登記の事務、権限等の地方への移譲に反対する意見書:可決

議会議案第9号

北朝鮮の核実験実施に対する決議:可決

議会議案第10号

七尾市議会委員会条例の一部を改正する条例について:可決

議会の動き

2月12日石川県市議会議長会定期総会(野々市市)

2月13日知事を囲む懇談会

2月18日全国高速自動車道市議会協議会理事会・総会(東京都)

2月19日全国市議会議長会産業経済委員会(東京都)

2月20日議会全員協議会

2月25日議会運営委員会

2月28日第1回市議会定例会(~3月22日)

3月21日のと鉄道運営助成基金事務組合議会定例会

3月28日石川県後期高齢者医療広域連合議会定例会

4月4日北信越市議会議長会定例会(富山市)

人事案件

適任者と認め同意しました。

公平委員会委員

【七尾市新保町】中田惇氏

【七尾市田鶴浜町】三井重則氏

【中能登町能登部】丹後忠之氏

人権擁護委員

【七尾市盤若野町】出村顯治氏

【七尾市作事町】三井清壯氏

【七尾市下町】芝田信栄氏

【七尾市鵜浦町】中山惠子氏

【七尾市大田町】慈耆賢子氏

【七尾市石崎町】清水徳典氏

監査委員

【七尾市舟尾町】石川邦彦氏

お知らせ

議会だよりへの、市民の皆さんの率直なご意見・ご感想をお寄せください。なお、議会の会議録については、市内各図書館(中央・本府中・田鶴浜・中島)および能登島生涯学習総合センターに備えてあるほか、市のホームページでも閲覧できるようになっていますので、ご覧ください。

http://www.city.nanao.lg.jp

電話.0767-53-8433

市のホームページからメール送信することもできます。

編集後記

平成25年度の当初予算が成立しました。その審議の内容や代表及び一般質問の様子などを皆様に分かりやすく、親しんで読んでいただけるよう、今年度も編集スタッフ一同、工夫を重ねてまいります。ご意見やご要望などがありましたら、お気軽に議会事務局「議会だより編集委員会」までお寄せください。

編集委員長永崎陽

発行日/平成25年4月30日発行

七尾市議会だより

編集/七尾市議会だより編集委員会

発行/七尾市議会

電話/0767-53-8423

所在地/石川県七尾市袖ケ江町イ部25番地

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