タイトル:七尾里山里海百景

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概要

七尾湾を中心とした豊富な資源から漁師町としても栄え、また能登らしい固有の農業文化も育み守られてきた、七尾市の里山里海の百の景色を紹介する電子ブックです。

食七尾里山里海百景057茶碗豆腐づくりに使われる小ぶりな茶碗は、想像に難くない。しかし、大ぶりし豆腐が人気の目玉商品であったことでは、水の張った桶に沈められた冷や賑っていたことだろう。暑い夏、茶屋寺の門前などには茶屋も多く出店され、彼らの休憩所である埠頭近辺や神社、の背で大量の物資が運び込まれていた。っており、連日、牛馬の曳く車や、人々は、周辺村落の生産品の集荷で成り立―昔、七尾の繁昌を支える流通経済こう推測している。史散歩百選新七尾風土記』の作者はきりとした起源は不明だが、『七尾歴なぜ茶碗豆腐が生まれたのか。はっ島だけで作られているものだった。パーでも手に入るが、かつては能登半われている。現在は県内どこのスー菌効果が高まり、腐りにくくなると言豆腐の中にカラシを入れることで、殺にカラシをつけて食べるものもあるが、豆腐を茶碗に流し込み、カラシをのせるシを入れて固めたものと、食べるとき醤油をつけて食べる。豆腐の中にカラが丸い形をしているもので、カラシとがある。冷奴として食べられる絹豆腐七尾の郷土料理の一つに「茶碗豆腐」七尾の夏の風物詩、茶碗で固めた丸い豆腐茶碗豆腐ちゃわんどうふ用いられている。りほど小ぶりの、茶碗豆腐用の茶碗がいうが、現在は、飯用の茶碗より二回つては煎茶用の茶碗が使われていたと出来上がりはまんまるの形である。かでの茶碗豆腐づくりが続けられている。をして固めるという、昔ながらの手法中にカラシを入れて、さらに豆腐で蓋にがりを加えた豆乳を流し込み、真ん市内の豆腐店では、茶碗に、天然の茶碗豆腐とも言えるものである。で食されており、七尾で冷奴といえば豆腐は夏の名物として一般家庭で好ん現在でも七尾では、茶碗んだに違いない―庭の奥様方に大いに売り込召し上がられます」と、家ずとも、皆様好みの分量がっていて便利、包丁を使わ冷やしやすく、カラシも入豆腐屋とて、「小さいからかぞえれば良い。さらに、会計の時は空の茶碗の数をラシを添える手数が省け、か。茶屋としては冷奴にカが、茶碗豆腐なのではないが相談してできあがったのそこで、茶屋店主と豆腐屋るよう、なんとかしたい。の注文に対して素早く出せのは、手間がかかる。大勢こにカラシを添えるというの豆腐を切って、さらにそ上からまた豆腐をのせて、冷やし固めるつるっと食べられる茶碗豆腐は夏の人気者69参考文献―書籍『七尾歴史散歩百選新七尾風土記』(七尾市)P 199-200―ホームページ『のと郷土料理百選』(「能登半島里山里海自然学校」事務局)「茶碗豆腐」『ななoh!ネット』(七尾市観光協会)「特産品」