タイトル:七尾里山里海百景

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概要

七尾湾を中心とした豊富な資源から漁師町としても栄え、また能登らしい固有の農業文化も育み守られてきた、七尾市の里山里海の百の景色を紹介する電子ブックです。

農七尾里山里海百景037美しい棚田狭い谷に棚田と集落がある熊木川上流域昭和53年(1978)度の水稲作面積棚田は約150haほどある。しかし、上流域では過疎化が深刻である。代までは林業を中心に栄えたが、特にブランド化を推進している。昭和30年には定評があり、「釶打米」と銘打ち、天日でハザ干しされたお米のおいしさ稲作である。粘質土の水田で栽培され、地区の主産業は農業で、その中心はいる。な里山環境は生物多様性にも貢献してでも佇まいは大きく異なる。この多様たたずが続く山村集落となり、同じ釶打地区後に山が迫る狭い谷沿いに集落と棚田なだらかな棚田が広がる。上流域は背百選の「藤瀬の水」がある。中流域はふじのせが川わの中上流域に位置する10集落により息する清流で、地区内には平成の名水釶打地区は別所岳を水源とする熊木構成される。熊木川は多様な生物が生べっしょだけくまき七尾湾を潤す熊木川の清流と、大小さまざまな棚田の環境が、多様な生物を育み、釶打棚田なたうちたなだ業を始めたい人が、耕作放棄地決めている。その中で新たに農ら農地の保全方針を集落ごとにしを実現する地区」の二系統か利用をする地区」と「農的暮ら「生産性を上げて積極的に農地大を図っている。また協議会はツーリズムによる交流人口の拡打米」ブランド強化やグリーンとづくり協議会」によって「釶92)に結成した「釶打ふるさ地域の有志が平成4年(19ではないかと考えられている。になったのはその影響もあるの集落にイノシシが出現するようの休耕田が増えており、昨今全る。なかでも耕作しにくい山際がかなり増えていることがわかは195haだったので、休耕田夏の伝統行事、虫送り。釶打の藤瀬と鳥越では同じ日に行われる桜が咲き、菜の花が縁どる棚田の風景。後世へと引き継いでいきたい日本の春を象徴する原風景だく、能登の里海の保全にも通じている。棚田を守ることは、釶打地区だけでなたらす良質な水の恩恵は大きい。釶打最大の養殖牡蠣の産地で、熊木川がも熊木川が流れ込む七尾湾は日本海側で下流へと流れるという浄化機能がある。や、それが地下水となって浄化されてに流さず、一旦水田に溜める治水機能棚田には山に降った雨をそのまま川テム構築に力を注いでいる。に歯止めをかけ、棚田を維持するシス地区の担い手を増やして地域力の低下や空き家などを利用できるようにして、45参考文献―書籍『えこナビvol.13』(いしかわ環境パートナーシップ県民会議)「小特集元気な里山里海づくり」P 23『平成26年度豊かなむらをめざして』(農林水産省)「農林水産大臣賞」P 3-14―ホームページ『能登釶打ふるさとづくり協議会』(釶打ふるさとづくり協議会)場所釶打ふるさとづくり協議会/七尾市中島町西谷内へ部98番地地図へ