ホーム > 市政 > 広報・広聴 > 広報ななお(災害広報第1号発行) > バックナンバー平成26年 > 平成26年2月号 > 広報ななお2014年(平成26年)2月号テキストブック版 > 2~9ページ
ここから本文です。
552人の新成人が大人への第一歩を踏み出した。
今年も、新成人自ら創った成人式は大変な盛り上がりを見せ、喜びに満ちた笑顔が会場に溢れていた。
特集では、今年やこれまでの様子を取り上げ、七尾市の成人式の歴史を振り返ってみる。
合併された当初から、七尾市の成人式は、新成人自らが成人式実行委員会を立ち上げ、企画運営を行っている。毎年、委員は新成人のために、思い出に残る式になるよう、創意工夫を行っている。新成人や地域から評判は噂として広がり、その結果、毎年県内ではトップの高い参加率を誇っている。県内平均出席率は80パーセントを下回るが、今年の七尾市は約95パーセント。驚異的な記録である。そんな成人式を創り上げた成人式実行委員会委員長・平山ひかりさんに話を聞いた。
友達の親からこのお話をいただき、二つ返事でOKしました。4人からスタートしましたが、友達などに声をかけ14人が集まりました。
「今までよりもいい成人式!」を合言葉に、委員だけがやりきったと感じる式ではなく、すべての新成人が達成感を味わい、分かち合える式にしたいと思い、準備しました。
委員会メンバーは初めて会った人が多かったのですが、緊張感もなく、すぐに仲間意識を持つことができました。そんなメンバーだったので、合言葉のとおり、素晴らしい成人式ができたと思います。14人には、本当に感謝、感謝です。
実行委員会をすることは、みんなが思っているほど大変ではないし、自分たちの思いがこもった成人式ができます。また、携わることでいろいろな人と出会うことができ、得るものがすごく大きいです。ふるさと七尾のために、20歳の時にしかできないチャンスをものにしてほしいですね。
成人式出席率
平成17年
七尾市出席率
81.6
県内平均出席率
76.5
平成18年
七尾市出席率
82.4
県内平均出席率
77.7
平成19年
七尾市出席率
83.3
県内平均出席率
77.9
平成20年
七尾市出席率
95.3
県内平均出席率
76.1
平成21年
七尾市出席率
90.2
県内平均出席率
76.7
平成22年
七尾市出席率
90.1
県内平均出席率
76.9
平成23年
七尾市出席率
91.8
県内平均出席率
73.5
平成24年
七尾市出席率
95.8
県内平均出席率
73.4
平成25年
七尾市出席率
89.6
県内平均出席率
72.5
平成26年
七尾市出席率
94.7
県内平均出席率
未確定
平成26年成人式実行委員会メンバー(名前は次ページに掲載)
この日を機に大人としての決意表明
介護福祉士の
資格を取りたい
アイリストになるため、美容の国家試験合格!
七尾市に貢献できる大人になりたい
調理師の資格を取りたい
看護師になる
すべてにおいて、一流を目指す!
石崎町を七尾で1番にする
救命救急士を目指す!
結婚して幸せな家庭を築く
大人らしく振舞う
保育士としてがんばる
早く結婚したい
責任感をもってがんばる
看護師になりたい
仕事で一人前になる
親に感謝しながら、
自分の目指す道でがんばりたい!
尊敬される先輩になる
楽しく、幸せになりたい
今年こそ彼氏をつくる
社会人らしく、ルールを守る
歯科衛生士になる
魅力的な女性になる
大人っぽくなりたい!
立派な大人になりたい
常に挑戦し続ける
社会人として責任感をもってがんばる
作業療法士になりたい
仕事も家庭も両立できる女性になる
社会人になるから仕事をがんばりたい
パティシエになりたい
ばりばりのキャリアウーマンになる!
かっこいい大人になる
児童に尊敬される教師になりたい
教師になりたい
公務員になって地域に貢献したい
幸せになります!
美容師になってがんばる
仕事のできる素敵な女性に!
責任感のある大人になりたい
いろいろなことをがんばりたい
20歳に達した人を一人前の成人として法律的、社会的に認め、その節目を祝う儀式が今の「成人式」。始まったのは戦後ですが、「成人式」の基となるものは昔からありました。男子は元服、女子は裳着などが挙げられます。
そして、昭和24年から「成人の日」とし、祝日となりました。現在の成人式は参加率を求める傾向があり、一部の自治体ではお盆や大型連休の帰省に合わせて実施されています。
今の成人式は、新成人自ら企画を行うこともあります。主役である新成人が、一生に一度の思い出に残る式を目指し、その時話題の人をサプライズで呼んだり、ふるさとを愛するきっかけとなるよう、新成人自ら伝統芸能を披露したりと、毎年違った個性的な成人式となっています。
成人式の始まりは、いつからか知っていますか。
第二次世界大戦直後の昭和21年から始まったそうです。初めて行われた場所は埼玉県蕨(わらび)市。
戦後の厳しい社会情勢の中、将来を担う若者たちを激励する催し物が企画されました。
「成年式」と命名され、スタートしたと言われています。
平成12年にハッピーマンデーが定められてから「成人の日」といえば1月第2月曜日です。
以前は1月15日と決まっていて連休ではありませんでした。
成人式の代名詞と言えば女性が着る振袖。振袖を着るようになったのは、高度経済成長期以降のこと。また、豊かになると同時に生活改善運動が盛んになり、地域で振袖を禁止した時代もあったようです。
昭和の成人式は、厳かな雰囲気の中で、市長や来賓のあいさつをいただき、記念撮影をして終わるという、ありきたりのものでした。
平成に入ってから、行政主導の成人式から、新成人自ら企画運営を行う実行委員会形式となりました。同世代の仲間が関わることで、参加者との一体感が生まれ、心に残る成人式となっています。
こういった取り組み例は少なく、七尾市の成人式は全国から評価されています。その要因は、高い参加率。近年では9割を超えています。(昨年の県内平均72.5%)また、内容も素晴らしく全国成人式大賞では9年連続入賞し、平成20年には日本一に輝く実績を挙げています。
田鶴浜町
井上 茂さん66歳
今の成人式は、新成人が企画などをすると聞いていますが、実は私も役場に勤めていたので、成人式の企画などをしていたんです。当時は、厳かな雰囲気の成人式でした。担当を兼ねての参加でしたが、木造の床が抜けないかとか、外から吹き付ける風で、石炭ストーブの煙突のつなぎ目からすすが舞い上がり、着物が汚れないかとか、気が気でなかったことを覚えています。また、看板などは、縛ったタオルに墨をつけて、書いたのを覚えています。今思うと考えられないことですね。
中島町筆染
筆安 雪子さん65歳
当時の成人式は、成人の日(1月15日)が基準だったので、その日以降の誕生日の私は、後輩と一緒に参加したことを覚えています。また、生活改善運動が盛んだったこともあり、ぜいたくなものは控えるという理由から、着物を着ることを許されず、ほとんどの人が集合写真を撮るときだけ着ていました。今では考えられない時代でしたね。そんなこともあり、娘の成人式には、必ず着物を着せてあげたいと強く思っていました。可能性を秘めた新成人の皆さん、おめでとうございます。
能登島野崎町
秋元 勇二さん50歳
能登島曲町
藤井 博文さん50歳
成人式は、俺たちの第1回目の同窓会だったような気がする。あれから、男女の厄年の時や、中学校が閉校した時など、何かあるたびに自然と仲間が集まるんだよ。俺たちの学年は特に仲がいいんだよね。成人式を機に、みんなと大人としての付き合いが続いているというような感じかな。今の成人式は市役所任せではなく、成人式に出席する若者たちが企画運営するんだってね。七尾市にとっては誇らしいことだね。七尾の若者たちには、故郷七尾を心から好きになってもらいたいな。
後畠町
山下 華佳さん26歳
成人式の一番の思い出は、実行委員として携わったことですね。その時のリーダーをはじめ、みんなが「一生の思い出となる成人式.絆感謝伝承.」を合言葉に取り組んだことを、今でも鮮明に覚えています。その時、私たちが創りたい内容ができるまで、協力してくれた周囲の皆さんには、今でも感謝しています。そして、その経験から大人としての責任感を覚え、今があると思います。私の人生で大きな経験をしたあの時を、10代の皆さんにも経験してほしいです。
おめでとう!552人の新成人たち!
平成5年4月から平成6年3月
4月2日
福岡ドーム完成
5月15日
サッカーJリーグ開幕
6月9日
皇太子・雅子様ご成婚
7月16日
日本一の高さを誇る横浜ランドマークタワーが完成
8月26日
レインボーブリッジ開通
10月28日
ワールドカップ出場を逃したドーハの悲劇
12月11日
日本初!法隆寺・姫路城・屋久島・白神山地が世界遺産に登録
12月25日
人気司会者逸見政孝さん死去
1月17日
ノースリッジ地震 ロサンゼルス地震
2月12日
リレハンメルオリンピック開幕