広報ななお:平成24年3月号 2・3ページ
世界農業遺産 能登の里山里海 つながりのススメ
人と自然のつながりに感謝がある
人と人とのつながりに笑顔がある
今と昔のつながりに未来がある
この一瞬を次の世代に伝えたい
『トキが舞う里ななお』を実現し、地域の活性化を!
七尾市は、能登地域GIAHS推進協議会のアクションプランに沿った「世界農業遺産七尾市行動指針」を策定しました。
地域資源を活かしつつ、里山里海を保全するとともに、かけがえのない宝として未来へと確実につなげるため、世界農業遺産『能登の里山里海』へのつながりをススメます。
1 保全
里山里海を守ります
- 大学や関係機関とともに、生物多様性や地域資源などの調査を進め、「能登の里山里海」にふさわしい取り組みを整理します。
- 棚田などで耕作の維持を促進するとともに、必要に応じて耕作が放棄された農地を整備・再生して、里山の持つ機能の保全と回復を図ります。
- 生産性を損なわない範囲で化学肥料や農薬の使用を減らすなど、自然にやさしい農業を進め、生物など自然と共生した豊かな里づくりを目指します。
- 里山から里海へとつながる環境や生物多様性に配慮し、里山と里海が一体となった保全活動に市民ぐるみで取り組みます、
2 持続
「能登の里山里海」の世界的な価値や重要性、将来の可能性など、市民の共通認識を図ります。
- 身近にある里山里海の保全や伝統的な祭礼を地域ぐるみで続けるため、地域や集落におけるコミュニティの活性化に努めます。
- 里山里海と関係が深い農林水産業や伝統産業において、関係機関と連携し、未来のために若い世代の担い手を育成します。
- 次代を担う子どもたちに対し、ふるさと教育や環境教育などを通じて、豊かな自然や風土を愛する心を育みます。
3 活用
里山を守り、未来へとつなげる仕組みをつくります
- 高付加価値化やブランド化を進めるため、「能登の里山里海」の恵みである農産物や水産物の価値、安全安心な食を内外に発信します。
- 6次産業化やブランド化の推進、体験型ツーリズムによる交流人口の拡大などにより、地域の産業振興を図ります。
- ツーリズムによる交流人口の拡大や農林水産物の販路の開拓を図るなど、都市部の「ヒト・モノ・カネ」を活かして里山里海の保全につなげます。
- 農林水産物や、里山里海とのかかわりの中で生じる間伐材やカキ殻など、地域の資源を活かし、新たな産業を創出できないか、研究・検討します。
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