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更新日:2013年2月1日

広報ななお:平成23年9月号4・5ページ

特集 今こそ『地域力』―自主防災と地域福祉―

「想像を絶する光景に言葉が出なかった―」。震災後に被災地を訪れた人たちは声をそろえます。そしてこう続けます。「まさか・・・」。この辺りには住宅が立ち並び、人が行き交う賑やかな街がありました。しかし、見渡す限りが津波で押し流され、跡形もなくなった被災地の姿。テレビなどで何度も目にした光景。「たまたま東日本で起こったこと」では済まされない現実。豊かな恵みを与えてくれる自然は、時として私たち人間に大きな牙をむきます。「想定外だった」という言葉だけでは片付けられないあまりにも多くの犠牲者。

同じように海に面した地域に住む私たちにとって、改めて多くのことを考えさせられた東日本大震災。地震、津波、台風、大雨、大雪など、災害がいつでも起こりうる地域に住む私たちが、今できることを考えます。

撮影地:福島県南相馬市

被害の拡大を防ぐためには、公の対応「公助」だけではなく自分の身を自分の努力で守る「自助」ともに、地域の人たちによる「共助」が大切です。

自主防災

なぜ自主防災なのか

ひとたび大規模な災害が発生したときに、被害の拡大を防ぐためには、国や都道府県、市町村の対応(公助)だけでは限界があります。早期に実効性のある対策をとることが難しい場合も考えられるため、自分の身は自分の努力で守る(自助)とともに、普段から顔を合わせている地域や近隣の人々が集まって、互いに協力し合いながら、防災活動に組織的に取り組むこと(共助)が大切です。そして、「自助」「共助」「公助」がお互いにつながることにより、被害の軽減を図ることができるのです。中でも地域で協力し合う活動や体制づくり(共助)は、自主防災組織が担うべき活動のまさに中核となるものです。

自主防災組織の意義と役割

自主防災組織は「自分たちの地域は自分たちで守る」という自覚、連帯感に基づき、文字どおり自主的に結成する組織であり、災害による被害を予防または軽減するための組織です。

組織力を充実するためには、各町会などの実情に合わせた組織の結成が求められます。

『地域力』を高めるための核となる組織が自主防災組織です。町会など日ごろから同じ地域で生活している住民などにより、地域の主体的な活動として結成・運営することで、機能するものです。

特に大きな災害によって地域が孤立した場合には、日ごろから同じ地域に住む住民同士が相互に協力し合う「共助」が被害の軽減のために、最も重要な役割を果たします。

地域福祉

地域福祉とは

一人一人が、それぞれの生き方を尊重し、支え合い・助け合いの精神で地域のつながりを大切にしながら、住み慣れた地域で安全・安心に暮らし続けられるようにすることです。ひと言でいうと『【ふ】だんの【く】らしの【し】あわせづくり』です。

なぜ支え合うの?

人口減少や少子高齢化など、さまざまな変化によって、お互いが助け合おうという意識が薄れ、昔ながらの近所付き合いも少なくなり、人と人とのふれあいや助け合いがだんだん少なくなってきているのではないでしょうか。このような状況で、大規模災害が起こったらどうなるでしょう。私たち一人一人に関係する大きな問題です。

今こそ地域のつながりづくりや、いざというときの体制づくりを一人一人が自らのこととして考え、行動に移すことが大切です。七尾市では、町会単位を基本とした顔の見える範囲での地域のつながりづくりと、いざというときの支援体制づくりを皆さんと協力しながら推進していきます。災害自体を防ぐことはできません。災害発生時に被害を最小限に抑える(=減災)ためには、地域住民同士のコミュニケーションや助け合いによる『地域力』が大きな力となることが、過去の例からも明らかとなっています。

 

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所属課室:企画振興部広報広聴課

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電話番号:0767-53-8423

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