タイトル:七尾里山里海百景

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概要

七尾湾を中心とした豊富な資源から漁師町としても栄え、また能登らしい固有の農業文化も育み守られてきた、七尾市の里山里海の百の景色を紹介する電子ブックです。

田鶴浜地区の広大な水田と、山に沿うように成された集落丘陵山地が海岸部に迫る地形のため、大呑地区などのおおのみ灘浦海岸沿い地域は、なだうらっていることを伝える景観である。水場(海、川)、里、山すべてが関わの形は異なっている。そのどれもが、地など、それぞれ地形にあわせ、集落が茂る。沿岸部と内陸部、平地と山間中島地区や田鶴浜地区では、平野をアテの人工林、コナラ林、アカマツ林徴である。し、その背景に抱える里山にはスギ、屋や造り」構造の民家がみられるのも特いる。里には水田や畑作地が広く分布とから、緩い屋根の勾配をもつ「尾湾を抱えるように、集落が広がって間地に比べて積雪量が比較的少ない入りいお母もこ媚な「天然のいけす」ともいうべき七れる。対馬暖流の影響を強く受け、山七尾市の農村では、穏やかで風光明海に向かって段を成す棚田や畑が見ら田畑と水路、かわらぶき瓦葺の家々が成す穏やかな風景農村風景のうそんふうけい景観七尾里山里海百景042海と里、山が一体となった七尾湾沿いの集落者の目を楽しま里山海道の通行を変えて、のとの雪景色と表情葉が、冬は一面広がるブナの紅った稲と背景に秋は黄金に染また鏡面の田んぼが、夏は芽吹く稲が、て眺めることができる。春は水を張っその景色は、のと里山海道から俯瞰しふかん里ならではの農村風景が広がっている。その前を流れる河川や用水といった、覆う広大な水田と、瓦葺の日本家屋、大泊町に広がる棚田素となっている。で見られ、七尾における重要な景観要樹の原生林が茂る「鎮守の森」も各地うに、タブノキなどの温帯性常緑広葉また、海に面して建つ神社を守るよせている。参考文献―書籍『新修七尾市史16通史編Ⅲ』(七尾市)「近代七尾の町並みと住まい」P 452―ホームページ『世界農業遺産「能登の里山里海」情報ポータル』(「能登里山里海」世界農業遺産実行委員会)「景観」52