タイトル:七尾里山里海百景

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概要

七尾湾を中心とした豊富な資源から漁師町としても栄え、また能登らしい固有の農業文化も育み守られてきた、七尾市の里山里海の百の景色を紹介する電子ブックです。

祭礼七尾里山里海百景022恵比寿講の日は、舟に大漁旗が掲げられる刺身が振る舞われる。お下がりとして初鰤の供えられる。直会では、日に収穫された初が行われており、ぶ鰤りそがのは組合開催の恵比寿講に「き岸代しは端えたて定るい置。ちあ網み組合」でいただき、簡素なおろして参会者がな直お一ら会い口を終えると、お神酒を魚がお供えされ、祭典当日は神前に季節の生とられ、この大カマスを入れた出汁汁陸仕事は一切行わない。いる。大カマスが定置網にまとまって網取りだけが行われ、係者等によって宮祭りだけが行われてこの日は、沖では朝のも呼ばれ、現在は、町会役員や漁業関祭りが行われている。春の恵比寿講は、「アオバツカ」と関係者等が参詣する宮とのできない年中行事である。はじめ町会役員や漁業に携わる漁師たちにとって、欠かすこ恵比寿講同様、町会長される恵比寿講(恵比寿祭り)は、漁所の堂で営まれ、春の堂で、6月20日と11月20日の春秋に催(秋の魚取祭)も各在から厚く崇敬されている。この恵比寿また、秋の恵比寿講すうけい一般には恵比寿堂と呼ばれ、漁師たちごちそうとされている。比寿神を祀る魚取社が多く点在する。これは恵比寿講にはなくてはならないなとり富山湾に東面した灘浦地区には、恵で煮たうどんが大鍋でふるまわれる。なだうら漁師の祈り恵比寿様恵比寿講(恵比寿祭り)えびすこうえびすまつお下がりとして食される初鰤。ぜんざいは、甘みがなく、好みで砂糖を入れて食す(岸端定置網組合)江泊町諏訪神社で行われる恵比寿講などを食す。このぜんざいは「オカイに団子を入れたぜんざい、紅白なまする。の楽しみ方だという。その他、小豆汁座人形とする曳山1輛が町内全域を周ではなく、七味をつけて食べるのも通て10月初旬の日曜日に、恵比寿像を本うね」とうなるほど美味い。醤油だけ比寿祭りが営まれるが、それに先立っ師たちも口を揃えて「やはり初物は違石崎町西宮神社では、10月12日に恵長く漁をし、冬の間何度も鰤を食す漁ると、煮詰まってしまうからだという。とってもその年初めて味わう鰤であり、塩味で作られている。砂糖を入れて作この時に並ぶ初物の鰤は、漁師たちにダコ」とも俗称され、砂糖を入れない27参考文献―書籍『新修七尾市史13民俗編』(七尾市)「漁村の民俗」P 120/「信仰と祭礼」P 544―ホームページ『世界農業遺産「能登の里山里海」情報ポータル』(「能登里山里海」世界農業遺産実行委員会)「文化・祭礼」場所諏訪神社/七尾市江泊町ヌ17乙地図へ岸端定置網組合/七尾市庵町ム-75地図へ西宮神社/七尾市石崎町1-61-4地図へ