タイトル:七尾里山里海百景

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概要

七尾湾を中心とした豊富な資源から漁師町としても栄え、また能登らしい固有の農業文化も育み守られてきた、七尾市の里山里海の百の景色を紹介する電子ブックです。

祭礼七尾里山里海百景016ろうそくならではの温かい灯りの奉燈れる、藤津比古神社の納涼祭は、新宮ふじつひこある。8月14日の午後8時頃から翌1「釶打のおすずみまつり」とも呼ばと書いて、「しんご」と読む納涼祭でなたうちろうそくが灯す幻想的な奉燈の祭りほうとう新宮納涼祭しんごのうりょうさいられ、天井には龍などの彫刻にふちど美麗な彫刻が施されている。金箔で彩にも及ぶ大奉燈、すべてが漆塗りで、る。子ども用の2mのものから、9mるろうそくならではの魅力が堪能できとなっているだけに、ゆらゆらとゆれの灯をともす電源はバッテリーが主流燈の灯りにある。現在では多くの奉燈ろうそくを使って照らし出している奉この祭りの見どころは、昔ながらの壮な夏の祭りである。祭りは最高潮となる。静かな農村の勇鉦、太鼓の音が響くなか、乱舞し、しょうばれる広場に集結し、ひとしきり、の後、奉燈は「みずおとし」と呼あわせて、境内を練りまわる。そな奉燈が「やんさこ」の祭り唄にと呼ばれる大小20数基ほどの華麗時頃にかけて行われ、「おあかし」市指定無形民俗文化財祭りである。外は静かで、どこか懐かしく幻想的なりと違い、神社での奉燈のさし上げ以ほっと心に染みてくる。他の勇壮な祭景の中を歩む奉燈の灯りはあたたかく、朴さや、お旅所に向かう静かな田園風地域の神社である藤津比古神社の素来の姿が楽しめる。おり、古くから守られてきた、奉燈本は浮き字、背面には武者絵が描かれてられた鏡がはめこまれている。正面に今となってはめずらしい、奉燈を照らすろうそくの炎穏やかな田園風景の中を練る21参考文献―書籍『中島町史通年編』(中島町)「近現代」P 747―ホームページ『ななoh!ネット』(七尾市観光協会)『能登観光ポータルサイトのとねっと』(のと里山空港利用促進協議会)「新宮納涼祭」『能登スタイル』場所藤津比古神社/七尾市中島町藤瀬3-128地図へ