タイトル:七尾里山里海百景

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概要

七尾湾を中心とした豊富な資源から漁師町としても栄え、また能登らしい固有の農業文化も育み守られてきた、七尾市の里山里海の百の景色を紹介する電子ブックです。

祭礼七尾里山里海百景010社殿前で、駆け込み、さし上げが繰りかえされる祭礼に伴いライトアップされる菅忍比咩神社る作業が行われる。本社のある壮年団によって、奉燈を組立て祭り当日、午前中は各集落の域を練り歩く。を出し、本社の神輿とともに地ども用の奉燈も1基ずつ)奉燈集落がそれぞれに1基ずつ(子師・中笠師・上笠師・南側の4の4つ角に提灯を垂らす。下笠根の上に6つの龕燈を付け、そがんとう干異なるが、笠師の場合は、屋奉燈の形態は各祭りによって若ころは、やはり、奉燈にある。あたる。この祭りの最大の見どわれる)と、枠旗を主役とする秋の大笠師納涼祭は、そのうちの、夏祭りにわくばた夜練り歩く夏の納涼祭(お涼みとも言秋に小祭りを行うというものである。中島地区の祭りの基本型は、奉燈が祭を2本柱とし、その他に、春および静かな田園風景にゆらめく幻想的な奉燈動画へほうとう笠師納涼祭かさしのうりょうさい奉燈の乱舞の後に行われる神事静かな田園風景の暗闇の中、奉燈が奉燈と続く。鉦・太鼓、神輿を先頭とし、各集落のは、本社の高張り、社名旗、猿田彦、と呼ばれる場所への移動となる。行列しがなされると、本社から「お旅所」本社前に用意されているに落ち着いたところで神神み事こ輿しがに行御みわた霊まれ渡、そして、それぞれの奉燈が所定の位置げるという激しい動作を3回繰り返す。1基ずつ拝殿の前に駆け込み、さし上午後8時頃、本社に到着した奉燈は、ある菅忍比咩神社に集合する。すがおしひめじんじゃれ、それぞれの集落を出発し、本社での奉燈が、高張り、しょう鉦・太鼓に先導さそうだ。午後7時頃になると、各集落なく、その年の壮年団長の意向によるわれることもあるが、毎年の慣例ではナ(ご祝儀)を集めるということが行奉燈が集落の家々を1軒ずつ周ってハを行う。上笠師では、午後1時頃からると言われる杉の葉を取り付ける儀式を立て、その上に青葉に神がおりてく中笠師では、その作業の前に本社の旗神事の後、神主によって、神輿に灯りが入れられる終わりを迎える。行列は本社へと帰り、祭りは神事が執り行われ、その後、ち着くと、その前でおすずみての奉燈と御輿がお旅所に落の祭りの見どころである。全る姿は、猛々しく美しい、こかけ声のもと、勢いをつけて奉燈が練で3周乱舞する。「オイサ、オイサ」の奉燈は、練りを繰り返しながら右回りき地であり、ここにたどり着くとまた、られている、笠師の旧保育所の前の空お旅所とは、「シイザキ」と名付けまは、幻想的で美しい。鉦と太鼓の音とともにゆらゆら進むさお旅所、「シイザキ」で勢揃いして乱舞する奉燈と神輿15参考文献―書籍『中島町史通年編』(中島町)「近現代」P 747『金沢大学文化人類学研究室調査実習報告書16』(宇田川妙子)「笠師保の祭り」場所菅忍比咩神社/七尾市中島町笠師ソ236地図へ