タイトル:七尾里山里海百景

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概要

七尾湾を中心とした豊富な資源から漁師町としても栄え、また能登らしい固有の農業文化も育み守られてきた、七尾市の里山里海の百の景色を紹介する電子ブックです。

117その他七尾里山里海百景099ななお七尾まだら船乗りが伝えた、ハレの日を彩る祝儀唄動画へ古くから七尾に伝わる祝儀唄「七尾まだら」。「めでためでたの若松様よ、枝も栄えて葉も茂る…」という歌い出しで、歌詞は簡単に見えるが、先導する唄い手がいないと切れ目がわからず、唄い手のリズムがバラバラになってしまう。手拍子約81回で一首を唄い終えるのだが、4分数十秒もの時間がかかるという難解な唄でもある。産み字を長く引き、ほとんど合唱で唄うのが特徴である。「まだら」の語源はまんだら曼荼羅という言葉がなまったという説や、九まだら州の馬渡島から伝来したという説もあるが、昔、七尾港を拠点として活躍していた船乗りひぜんいまりたちが、肥前伊万里付近で起舟の宴の際に祝儀唄として行われていた「まだら踊り」を、海上交通によって七尾に伝えたという説が有力とされている。七尾では、青柏祭をはじめとする祭礼の場面や結婚式など、おめでたいハレの場面には必ずと言っていいほど唄われ、法被に扇子を持って舞う、独特の姿を楽しむことができる。「七尾まだら」が出ないと場が締まらないとまで言われるほどでもある。さらに、七尾市内の小中学校では授業で七尾まだらを教えられるという。それほどまでに七尾の人々の中に浸透し、受け継がれている文化なのである。現在では、保持団体である春風会のほか、様々な団体がその唄や踊りを受け継いでいる。七尾まだら保存会では、後継者育成のため「七尾まだら保存伝承師制度」を設けたり、静岡県で開かれる「全国日本民踊公認指導者講習会」にて演舞を指導するなど、積極的な継承、発信活動が行われている。県指定無形民俗文化財参考文献―書籍『図説七尾の歴史と文化』(七尾市)「近・現代」P 208『七尾まだら碑』場所七尾まだら碑/七尾市府中町春風会による七尾まだら青柏祭で七尾まだらを舞う男衆その他七尾里山里海百景099青柏祭で七尾まだらを舞う男衆まだら」。「めでためでたの若松様よ、しで、歌詞は簡単に見えるが、先導す古くから七尾に伝わる祝儀唄「七尾枝も栄えて葉も茂る…」という歌い出船乗りが伝えた、ハレの日を彩る祝儀唄動画へ七尾まだらななおらを教えられるという。それほどまで尾市内の小中学校では授業で七尾まだで言われるほどでもある。さらに、七だら」が出ないと場が締まらないとまの姿を楽しむことができる。「七尾まわれ、法被に扇子を持って舞う、独特レの場面には必ずと言っていいほど唄礼の場面や結婚式など、おめでたいハ七尾では、青柏祭をはじめとする祭説が有力とされている。海上交通によって七尾に伝えたというた「まだら踊り」を、儀唄として行われてい近で起舟の宴の際に祝たちが、て活躍し肥ひてぜ前んい伊いた万ま船里り乗付り昔、七尾港を拠点としたという説もあるが、州の馬渡島から伝来しまだらまったという説や、九曼荼羅という言葉がなまんだら「まだら」の語源はが特徴である。ほとんど合唱で唄うのる。産み字を長く引き、という難解な唄でもあ十秒もの時間がかかる終えるのだが、4分数子約81回で一首を唄いになってしまう。手拍手のリズムがバラバラれ目がわからず、唄いる唄い手がいないと切県指定無形民俗文化財承、発信活動が行われている。にて演舞を指導するなど、積極的な継れる「全国日本民踊公認指導者講習会」承師制度」を設けたり、静岡県で開か後継者育成のため「七尾まだら保存伝け継いでいる。七尾まだら保存会では、ほか、様々な団体がその唄や踊りを受現在では、保持団体である春風会のれている文化なのである。に七尾の人々の中に浸透し、受け継が春風会による七尾まだら117参考文献―書籍『図説七尾の歴史と文化』(七尾市)「近・現代」P 208『七尾まだら碑』場所七尾まだら碑/七尾市府中町地図へ