タイトル:七尾里山里海百景

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概要

七尾湾を中心とした豊富な資源から漁師町としても栄え、また能登らしい固有の農業文化も育み守られてきた、七尾市の里山里海の百の景色を紹介する電子ブックです。

祭礼七尾里山里海百景006勢揃いしたでか山乗った着物姿の男衆が唄う木遣り唄や、よ「でか山」が引き出される。曳山にが行われ、夜が更けてくると、いよいに呼んでごちそうを振る舞う「ヨバレ」4年(981)、能登国国守のを表す方言「でかい」に由来みな源すもとるのし。た順ご天うが元わう。3日には、地元でお客さんを家う)に飾り、見物客は前夜祭気分を味納される。「でか山」とは、大きいこと形を、慶祝がある家など(人形宿とい町の3台が狭い路地を曳き回され、奉日、5月2日には、曳山に飾られる人曳山「でか山」が、鍛冶町、府中町、魚しつらえて人形が飾られる。祭りの前高さ12m、重さ20tと、日本一大きな曳山の上段には、歌舞伎の名場面をを載せて奉納するのでこの名がついた。ており、明確な起源は定かではない。柏の上に神饌(神にお供えする飲食物)曳山を奉納したのが始まりとも言われしんせん日まで行われる能登最大の祭礼。青い守護であった畠山義統の治世においてよしむね神社の例大祭で、毎年5月3日から5われているが、室町時代後期に能登国青柏祭は七尾市山王町にある大地主能登国の祭りと定めたのが始まりと言おおとこぬし日本一のでか山、七尾の心意気動画へ青柏祭せいはくさいでか山を回転させるため、大梃子に乗って気勢を上げる若衆も魅力である。また、釘を一本も使わきるという、参加型の祭りであることに来た人は誰でも曳山を曳くことがでる「辻回し」の光景は迫力がある。見の原理を使って人力だけで90度回転す衆など、見どころが多い。特に、てこ七尾まだらの舞、曳山の運行を行う男5月2日に行われる人形見国指定重要無形民俗文化財重要な祭りでもある。お農作業の目安にもなるほど、から田植えをするなど、今な起こしを行い、祭りが終って人にとっても、祭りまでに田ったという。さらに、地元のる人の多い、人気の祭礼であらも、「山見に行く」と訪れやまはもとより遠く奥能登方面か青柏祭は、戦前から、近くがりを見せる。勢揃いする際、祭りは最高潮の盛り上尾港近くにおいて3台の「でか山」が最終日、大地主神社(山王神社)や七ある。3日間ともに見どころが多いが、山」そのものも、見るに値する一つでずに毎年組み立てている各町の「でか七尾の町を曳行(えいこう)する。建物と比べると、その巨大さがわかる11参考文献―書籍『新修七尾市史13民俗編』(七尾市)「町の民俗」P 290-303『図説七尾の歴史』(七尾市)「近現代の七尾」P 150-151『図説七尾の歴史と文化』(七尾市)「民俗」P 272-273場所大地主神社/七尾市山王町1-13地図へ