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更新日:2018年11月5日

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広報ななお
七尾ごころ
平成30年(2018年)11月号No.170

「便利」は安全?
家族で考えるスマホのルール

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子どもとスマホ、どう付き合う?

現代人の生活の一部となりつつあるスマートフォン(以下スマホ)。内閣府の「平成29年度青少年のインターネット利用調査」によると、小学生は約5割、中学生は約7割、高校生は9割以上がスマホや携帯電話を所有し、日常的に利用していることが分かりました。スマホを子どもに持たせることで、子どもの居場所がすぐに分かり、いつでも連絡できるため便利で安心である一方、子どもが有害情報にアクセスしたり、使い過ぎやコミュニケーションのトラブルに巻き込まれたりする危険性も高まります。
 学校では、安全な利用方法を学ぶ教室の開催や親子で話し合う機会を設けて、家族で使い方のルールを決めるよう呼び掛けています。子どもを守るために、どのようにスマホと付き合えば良いのか。家庭でも話し合いの場を設け、親世代もスマホやインターネット利用を見直してみませんか。

相手も自分も大切にできるネット利用を

七尾人権擁護委員協議会
人権擁護委員 坂口 初男

【用語説明】
SNS:ソーシャル・ネットワーキング・サービスの略で、インターネット上での交流を通じて社会的ネットワークを構築できるサービス。代表的なものにフェイスブック、ツイッターなど。

LINE(ライン):利用者間で無料で通話やメッセージが送れるアプリの一つ。世界の利用者数が5億人を超える。

10代のスマホ利用状況を知ろう

~平成29年度青少年のインターネット利用環境実態調査(内閣府調べ)から~
※全国の小中学生、高校生、約3,300人を対象

質問1:スマホ、携帯電話を持っていますか?

【結果】

  • 〈小学生〉
    はい:55%、いいえ:45%
  • 〈中学生〉
    はい:67%、いいえ:33%
  • 〈高校生〉
    はい:97%、いいえ:3%
質問2:平日1日あたりのスマホを使ったインターネットの利用時間は?

【結果】

  • 平均利用時間:148.4分
  • 2時間以上の割合:59.2%
  • 高校生の平均利用時間:177.7分(約3時間)
質問3:スマホを何に利用していますか?(複数回答可)

【結果】

  • コミュニケーション(メール、ライン、SNSなど):83.9%
  • 動画視聴:78.8%
  • ゲーム:72.1%
  • 音楽視聴:71.5%
  • 情報検索67%
  • 地図・ナビゲーション:40.7%
  • ニュース:38.6%
  • ショッピング・オークション:17.3%
  • 電子書籍:15.5%
  • その他:1.8%

「わが家ルール」を決めましょう

スマホや携帯電話を子どもに渡すときは、安全な利用のための注意点を教えるとともに「なぜスマホが必要なのか」「どんな場面で使うのか」を親子で共有し、ルールを決める必要があります。学年や年齢だけで判断するのではなく、子どもの発達や性格、趣味、外出パターンや利用する場面など一人一人異なる条件や家庭の状況に合わせて決めることが安全利用の第一歩です。
市内の高校では勉強時間を確保できるよう、家庭でのスマホの利用時間を毎日学校に報告したり、保護者と生徒がネットマナーを話し合ったりしているところがあります。家庭でも正しく安全な使い方ができているか継続的に見守りながら、子どもの成長と必要性に合わせてルールを見直していきましょう。

わが家はこんなルールです

高校3年生、中学1年生の娘を持つ山岸充さん

長女は高校1年の時からスマホを持っています。主にゲームや動画を見るために使っていますが、スマホを使い過ぎるということがないので、親が預かることはありません。中学生の次女とは今のうちから自分の部屋にスマホを持ち込まないこと、LINE(ライン)のグループに入るときは報告することなどのルールを共有しています。

市内の高校に通う坂口凌汰朗さん(2年生)

高校の入学が決まってスマホを買ってもらいました。使うときは音楽を聴いたりSNSやゲームをしたりすることが多いです。親とはSNSに投稿する写真は場所を特定されないよう背景に注意すること、ゲームの課金や有料コンテンツは利用しないことを約束しています。

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便利なスマホに潜む危険
~正しく使って身を守る~

危険1
個人情報の流出・書き込みトラブル

たくさんの人と情報を共有することができるSNS。感動したことや悲しかったことを共感してもらいたいと、利用している人も多いのではないでしょうか。
SNSは世界中の人が利用しています。自分が投稿した内容を見ることができるのは友達だけではありません。簡単に投稿できて便利な反面、投稿した内容がコピーされて別の目的に使われたり、複数の投稿を組み合わせることで個人が特定されたりする危険性もあります。また、冗談のつもりで誰かの悪口を書いた場合、その書き込みは完全に消すことはできず、取り返しがつかなくなることがあります。

【危険から身を守るポイント】

  • 人が写っている写真や動画を勝手に投稿しない
  • 根拠のないうわさ話は書き込まない
  • 個人情報を無断で載せない

危険2
知らない人とのやりとり

SNSを利用していると、顔を見たことがない人と知り合うことがあります。メッセージのやりとりだけで相手を信用し過ぎるのはとても危険です。優しい言葉を掛けて「会いたい」と近づき、悪い事をしようと考えているかもしれません。実際に、ネットで知り合った人と会い、暴力を振るわれたり性的被害に遭ったりする事件が多発しています。
ネット上では簡単にうその性別・年齢・職業に成り済ますことができます。悪意のある人は必ずいるものと考えて、簡単に信用しないようにしましょう。

【危険から身を守るポイント】

  • ネットで知り合った人には、安易に合わない
  • むやみに実名で登録しない
  • 知らない相手からのメッセージに返信しない

危険3
コミュニケーショントラブル

LINEなどの無料通信アプリは、会話をしているようにメッセージのやりとりができます。相手がメッセージを開くと「既読」と表示されるため、返事が来ないと無視されたと思い込んで関係が険悪になったり、1人をグループから外したりするトラブルが多く発生しています。一度に複数の人が同時に会話できる便利なグループ機能も、いじめの道具となり得るのです。
また、文字だけのやりとりは本当の気持ちが伝わりにくく、誤解や行き違いが起こりやすいことも理解しましょう。

【危険から身を守るポイント】

  • 「既読」=「読んだ」と思わない
  • 相手にも都合があることを理解する
  • 誤解されにくい文章を送る

危険4
使いすぎ・課金トラブル

スマホやパソコンのゲームは世界中の人と対戦したり協力したりでき、楽しくてついつい使い過ぎてしまうことも。長時間の利用は、睡眠不足や勉強の時間が減るなどの影響が考えられます。また、ゲーム内でアイテムを購入し、いつの間にか請求額が高額になったり、広告にアクセスをして架空請求が来たりすることもあり、思わぬ被害に遭うかもしれません。
18歳未満の人がスマホや携帯電話を利用する際は、原則、悪質なサイトやアプリへのアクセスを防ぐ、フィルタリングを利用することが法律で義務付けられています。

【危険から身を守るポイント】

  • 家族でルールを決める(食事中はスマホを使わない、使う時間を決める、ゲームの課金など)
  • フィルタリングを利用する
  • 怪しいサイトで買い物をしない

お問い合わせ

所属課室:企画振興部広報広聴課

〒926-8611石川県七尾市袖ケ江町イ部25番地

電話番号:0767-53-8423

ファクス番号:0767-52-0374

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